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ポジティプ思考のリーダーが知っておくべき3つのこと【重要】

ポジティブ思考は、常に前向きな姿勢で物事をとらえます。
ポジティブ思考のリーダーは、目標達成に向けてメンバーを鼓舞することで、モチベーションを高め、チームワークを促進します。困難にぶつかっても前進しようとする力があり、経営者としてもミドルマネージャーとしても、とても大切な要素です。

一見、いいとこばかりのような気がするポジティブ思考ですが、

ポジティブ思考が強すぎると、ポジティブ思考のダークサイドともいえる、意外な側面がみえることがあります。

そこで今回は、ポジティブ思考が強いリーダーが知っておくべき3つのことを、一緒に考えてみましょう。


1、ネガティブに耐えられない

わたしたちは、常にポジティブ思考でいると、ネガティブな感情にふれたとき、ネガティブに耐えられなくなる傾向があります。

不安、心配、怖さなど
自分にネガティブな感情がわいてきたときは、その感情をすばやく抑圧して、ポジティブ思考を働かせます。
他人のネガティブな感情にたいしては、その感情を否定して、ポジティブに変えようとしたくなってしまうのです。

部下が弱音を吐いている姿や、自身がなさそうな態度を見て、イライラしたことはありませんか。そして、常に相手を励ましていませんか。

ネガティブな気持ちをスルーされて励まされ続けると、
相手は否定されたような気持ちになり、モチベーションは上がりません。
逆に、疲弊して、リーダーへの信頼もゆらぎます。

わたしたちの社会は、どうしてもポジティブ思考に寄り気味ですが、

リーダーがネガティブな側面もちゃんと持っていると、メンバーは、どんな自分も尊重してくれると思えるので、安心して働くことができます。
その結果、良好な信頼関係をきずくことができます。


2、引っ張り役になる人が現れる

組織やチームで、強力なポジティブ思考のリーダーがいると、必ず、逆方向に行きたがる、引っ張り役の人が現れます。

例えば、どんどん会社を大きくしようとしている社長に対して、
少し考えたほうがいい、もう少しペースダウンして様子を見た方がいい、と意見するナンバーツー。

この場合、ナンバーツーが消極的な性格というわけではなく、
わたしたちは、一方がポジティブ思考が強くて推進していると、もう一方はそれを引き止めたくなる力が働いてしまいます。

この場合、社長もナンバーツーも、お互いに対する居心地が悪くなり、関係が悪化する可能性があります。

ポジティブ思考が強い可能性があると気がついたら、ポジティブ思考になりすぎていないか、引っ張り役になっている人がいないか周りを意識してみてください。

その場合、ネガティブを否定することなく、意見交換することでお互いの気持ちは調和していきます。


3、ポキッと折れやすい

わたしたちは、普段から、悩んだり、落ち込んだり、迷ったり、葛藤したりしながら生きています。

不安、心配、恐怖などのネガティブな感情を含む様々な気持ちを、心でしっかり受けとめて、いったん心に留めてから、どうするかを決めています。

しかし、ポジティブ思考だけで生きていると、ネガティブな気持ちを抱える心が育っていないため、ネガティブな気持ちを心で抱えたまま、悩んだり、落ち込んだり、迷ったり、葛藤したりすることができません。

そのため、ネガティブな感情を感じずにはいられないほどの、大きな困難に遭った場合、ネガティブな感情を心で受け止めて、留めることに耐えられず、突然、心がポキっと折れてしまう傾向があります。

普段から、心のバランスを大切にし、時にはネガティブな感情も受け入れることで、もっと強く、しなやかな自分になれます。

ポジティブな思考は有益ですが、ネガティブな感情とも上手に向き合うことで、心はもっと豊かに、もっと深く成長することができます。


AとB、どちらの会話を選びますか。

では、最後に、まとめの意味を込めてクイズを一つ。
次の文章に続く会話として、AとB、あなたはどちらを選びますか。

「この辺り、以前はにぎわっていたのに、閉店ばかりでさびれてしまったよね。」

A:「新しいお店が入って、すぐに賑やかになるんじゃないかな、楽しみ!」
B:「ほんとだね、なんか暗くなってさびしい感じがするね。」

Aと答えたあなた、少しポジティブ思考にギアが入っているかもしれません。
Bと答えたあなた、ネガティブによりそえる能力(ネガティブケイパビリティ)がありそうです。

つい、Aで答えてしまいがちですよね(以前のわたしは間違いなくAでした💦)
しばらく、意識してBで答えてみると練習になります。ネガティブを適度に抱える練習に、よかったら試してみてくださいね。


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