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9割の人が見逃している、リーダーと部下のコミュニケーションがよくなる○○感

「ヤマアラシのジレンマ」という言葉をご存じですか。

これは、寒い冬に体を寄せ合って温まろうとする、ヤマアラシの物語に由来しています。

近づきすぎれば互いのトゲによって傷つけ合い、離れすぎれば寒さに耐えられないというジレンマです。

「相手と仲良くなりたいのに、距離が縮まることでお互いの心をさらに傷つけあってしまう」という、対人関係における矛盾や葛藤を意味する心理学用語です。

現代では、「自分が傷ついたり人を傷つけたりすることを恐れて、人と交流する前から悩んでしまうこと」を指して表現されることがあります。

二匹のヤマアラシたち、
彼らは試行錯誤の末、お互いを傷つけず、かつ適度に温まることができる距離を見つけます。

わたしたちも、人間関係において、何度も試行錯誤しながら、それぞれの相手との“ほどよい距離”を見つけていけるといいですよね。


部下とのコミュニケーション

リーダーとして部下とどのように接するか、どのようなコミュニケーションを取れば良好な関係が築けるかは、しばしば難しい問題です。

  • 親しみやすい関係を築くことは大切と思う反面、仲良し友達関係になってはいけないとブレーキをかけている。

  • コミュニケーションを図りつつも、個人のプライベートな領域に踏み込むことには躊躇している。

  • ハラスメントと訴えられるのが怖くて何も言えない。

  • 仕事の依頼をする際に、「仕事を押し付けている」と思われていないかという不安を感じる。

  • 相談されやすい上司を目指しているが、なかなか難しい。

ヤマアラシのジレンマを踏まえて考えると、
これらはどれも、相手との距離感を測りかねている状況と言えるかもしれません。

これらの問題に対しては、徐々にお互いの距離感を確かめ合いながらコミュニケーションを取ることで、リーダーと部下の間のほどよい距離を築くことができます。

コミュニケーションに行き詰まった時は、遠すぎず近すぎず、ほどよい距離感がとれているか確認してみてください。


例えば、
他者と心理的に近づきすぎると圧迫感を感じてしまうタイプの人は、他者との間に十分な距離感がないと安心できません。

相手がオープンマインドになって距離を縮めてくると、相手にイヤな思いをさせないよう、ムリして相手に合わせてしまいがちです。

こういうタイプの人に対しては、近くなりすぎない距離を保ってあげたいですね。

また逆に、LINEを交換したいとか、飲みに行きたいとか、
相手の方がずいぶん近い距離感で接することを望んでくる場合もあります。

この場合は、リーダーとしての立場もふまえつつ、また、自分にとってどれくらいが無理のない範囲かも考えて距離を掴んでいってみてください。


コミュニケーションの問題に対しては、相手がそれぞれ異なるため、「こうすれば解決します」という一律の答えは存在しませんが、

相手の反応をみながら関係を構築していくことが大切ですね。

今回は人間関係における距離感についてお話ししました。
よかったら、リーダーとしてのコミュニケーションに、距離感の要素を加えてみてくださいね。


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