日本の伝統に学ぶ
すっかり欧米的生活に慣れた今日この頃。
それでもおりに触れ、
日本の暦を私たちは使っている。
季節ごとに区切り、春夏秋冬、風の匂い、音、
色を楽しんでいる。
欧米のコンクリート、密閉性の高い建物。
日本の湿度や冬の乾燥には、実は馴染まない。
日本家屋は、主に木製。壁は漆喰(しっくい)。
季節と共に呼吸する。
湿度もちゃんと吸い込む、そして吐き出す。
常にエアコンの人工的な風にあたっていると、
本来生き物としての活力を失う。
寒いと言ってはすぐ暖房。
自分で体温を上げたり下げたりする、
調整機能を発動しなくなり、それは自己治癒力や
免疫力にもつながる。
現代人は低体温、
36℃以下が普通という人が多くなっている。
若いのにものすごく厚着をしている人も見かける。
免疫力が円滑に機能するのは36.6℃前後。
赤ちゃんが体温高めなのも、そういったところだ。
今やショップでは季節感なく食品を選べる。
本来夏野菜は、カラダを冷やす作用がある。
きゅうり、茄子、トマトなど。
夏以外で食べると、カラダを冷やしやすい。
温野菜として食する。
弱っているココロとカラダの養生に
そんな日本の伝統に触れてみる。
香坂 秋