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決定権は利用者様

「意思決定支援」

利用者様への支援をするにあたって、
とても大事な軸になるものですね。

「決定権は利用者様」
とも言えると思います。

私たちはお客様の立場になった時、
店員さんに購入を決定されたことがありますか?

店員さんにいろいろと説明されて、
お薦めされたとしても、
最後どうするか決定するのは、私たちお客様だと思います。

一方、
利用料をいただいている利用者様に対して、
日常のさりげないところでこんなことありませんか?

・「~してください。」
という職員からの命令。
決定権を与えない声掛けですよね。

・毎食全量摂取の強制
全量摂取した方が絶対に良いですが、
私たちも嫌いなものを残す時もありますよね。

・活動の強制参加
本来であれば、
利用者様が参加したくなる活動を作らなければいけません。
拒否は利用者様のわがまま・拘りと決めつけて、
利用者様のせいにしてませんか?
参加したいと思える活動内容や、
参加したくなる声掛けができなくて申し訳ありません…
だと思います。

・手を引いて誘導する
『利用者様の手を引いて歩く』と支援員の意志で方向が決まります。
でも、
『横並びで手を繋いで歩く』
『背中にそっと手を当てて一緒に歩く』
と利用者様が進む方向を選べます。
行く方向が決まっていたとしても、
最終決定は利用者様になります。
ちょっとした違いですが、本質は全然違います。

などなど…

何気ない日常で、
利用者様の意思決定がないがしろにされていることって
たくさんあると思います。

利用者様の状況やニーズによって、
どうしても職員が決定しないといけない時があるのもわかります。

ただ、
ここで大事なのは、
私たちは利用者様からお金を頂いているので、

『極力利用者様の意思を考慮する姿勢』
職員の決定で利用者様に動いてもらうことに対して申し訳ないと感じる』

この態度や姿勢で支援しているかどうかが、
とても大切だと思います。

もし私たちがお客様の立場だったら
当たり前のようにいろいろと決定されたら、クレームものですよね。

『利用者様≒お客様』という考えがあれば、
「意思決定支援」はもちろんのこと、
「私たちがお客様の立場だったら?」
という視点でも支援ができると思います。

この視点を持つだけでも
支援の質は上がると思います。

ということで、
利用者様からお金を頂いている。
という事実を再認識して、
できる限り利用者様にいろいろと決めてもらいましょう。

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