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愛の芽

自分ともう一人の自分。私は毎日その子とお話をする。
楽しかったこと
苦しかったこと
怒ったこと
悲しかったこと
全部、全部そのことお話をする。
でも、私達がほしいのは何なんだろう
でも、ちっとも寂しくないよ。だって心の中にもう一人の自分がいるんだから。毎日毎日お話できて楽しい!
でも、でも何か違う
その心の声は自分が保育園のときからいた。自分は友達がいなくて毎日寂しかった。そんなときに自分の、心の中から、声がした。
「お友達になって」と、、、。
最初はびっくりしたけど、面白いし、楽しいし、私達は親友になったね!!
保育園から、家に帰ったとき1番嫌な時間、罵倒され、お前なんか産まなければよかった。と毎日言われ、殴られ、蹴られ、自分はいらない存在だとずっと思った。
小学校に上がり親は私のことを捨てた。そしておばあちゃんが、私に言ってくる。
「気持ち悪い」
「しね」
など、あぁ、自分は生きていちゃ駄目なんだ、、、。その頃から死にたいと思うことが増えた。
おじいちゃんからはタバコを押し付けられたり、セックスまでされた。
気持ち悪い。自分を自分で痛めつける毎日。そして私はリスカに走った。その時から、心の中の自分は毎日泣いていた。その子も死にたいと嘆いていた。誰か殺してくれと。
そんななか、児童養護施設に入所した。でも、入所したときには私は13歳だった。人を信じない。嫌い。気持ち悪い。ずっと思っていた。一ヶ月間先生たちや、利用者さんを避けていて、話すこともなく、耳が聞こえないんじゃないか疑われたくらいだった。
すると一人の先生がすごく私のことを気にかけてくれていた。時間が立つに連れ私はその人から、今までされたことのない愛情というのに気がついた。

愛情がほしい。
愛してほしい。
嫌いにならないでほしい。

私はずっとそう言い続けた。その先生は
「大丈夫。大丈夫。」と優しく微笑んでくれた。
すると、心の中の自分はいつの間にか消えていた。
きっと、私は誰かに愛してほしかったんだろう。
ぎゅーーってしてもらったり
いい子だねって言ってもらったり
大好きだよっていう言葉
それだけで幸せです。

その心の中の自分は、声ではなく芽🌱になりました。これからは、自分でその芽を育てて、たくさんの愛情を注いであげる立場になります。
愛の芽がまた、咲きますように🌼

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