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MT車を買った経験から学んだこと。

マネジメントの成功談ばかり書いてもつまらないので
少し脱線して私がMT車を購入した時のお話をさせてください。

「自分の答えは自分の中にある。だから、内なる心に耳を傾けよ」

よく聞くセリフですね。

私はこの言葉をとても実感したのが、人生初めて自分のお金でMT車を購入した時です。

当時車関連の施設に勤務していたと言うこともありますが、
小さい頃から車が好きで、「いつかスポーツカーに乗りたい」と夢に思っていました。

そしていよいよ車を購入するぞ、となった時、AT車にするかMT車にするかで
非常に悩んでいたのです。と、言うのもMT免許は持っていたものの、取得してからは10数年、乗ったことなど1度もない。でも、スポーツカーといえばMT、楽しいに決まってる。でも、危ない。この繰り返し・・・・

周りに相談しても「危ないから、ATにしなよ・・・」が殆どでした。

MT経験がほぼない私が運転したら、危ない。もしかしたら他のドライバーに
迷惑をかけてしまう恐れがある。あと、かっこいいスポーツカーを買ってエンストする姿を他の人に見られるのは恥ずかしい・・・

でも色々考えて悩んでいるうちにふと、思いました。

「誰のために、車を買うんだ?」


スポーツカーって好きな人は好きですけど
「快適な移動」と言う視点で見ると、車高低いから乗りづらいし
基本、2人乗りだし、荷物積めないし、燃費悪い。

そもそもこの現代において、車がなくても快適に過ごせる時代。
人によっては無駄以外の何ものでもないわけです。

でも、車に限らず「好きだから」人から見れば無駄だと思うものを誰もが買うわけです。

どっかの作家風に言うなら、「人間だもの。」

当事者にとっては決して無駄な商品ではなく、自分の心を満たしてくれる魅力が
そこにはある。

他人から無駄だと思うものを、だけど、自分にとっては心を満たしてくれるものを
買おうとしている時、今更「人の意見を参考にしようとしてどうすんだ?」となりました。

ピクサー映画「カーズ」の名言が心に響く

ピクサー映画「カーズ」を皆さんご存知ですか?
車が擬人化した世界で、レースでトップに戻る為、
主人公マックイーンが再起するまでに色んな仲間達と出逢いながら
復活するお話です。

そこで旅をする主人公が次の街へ移動するときに、道を教えようと
仲間が言ったセリフがとても印象的で私の価値観はこれだと確信しました。

「昔は高速道路もなく、地形を切り裂いて最短で目的地には行けなかった。
地形切り裂くのではなく、地形に沿って作られていたの。」

続けて仲間は主人公にこう伝えます。

車は楽しみに行くために走ったんじゃなくて、楽しみながら走ってたの」


これを聞いたとき、自分が大事にしている価値観と言うのは

「結果重視ではなく、プロセスを大事にしているのだ」と気づいたのです。

そして私はMT車を購入することに決めました。

新車が来るまで、営業さん隣につけて代車で練習。
念願だった納車日も、販売店から家に着くまで、何度もエンスト。
慣れるまで、家の周りをぐるぐるしながら、半クラッチの練習をしました。

気づいたら自分の思い通りに車を操作を出来る様になったときの
感動は忘れられません。

MT車を購入したことで本当の私に気づくことができた。
そんなエピソードでした。

A地点からB地点に行くときに最短で行けることはとても重要です。
ただ私はそれだけを重要視していないと言うことに気がついた。

寧ろ、どうやって目的地へいくのかが重要だと気がついた。

人生という尺度で見た時、幸せを手に入れる為の最短距離を
見つけようとするのではなく、その過程が楽しめる選択肢を
選んでいきたいと思う様になりました。

今回はかなり脱線しましたがたまにはいいかなと。

長文ご覧いただきありがとうございました。






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