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日本の美、着物文化を楽しむ

日本の美意識や技術が結集していて、
日本の誇れる伝統文化とも言えるもの。
そんな着物。
我らバブル世代以上の年代だと、嫁入り支度に箪笥一本分の着物を持っていくものと言われたもので、
その風習は賛否両論、
良いこととも言い難いかもしれません。

とはいえ着物には、結城紬、大島紬などの紬や、加賀友禅、京友禅などの友禅のような伝統工芸品も多く、日本の伝統工芸を守る為には、日本人の私たち、海外の友人たちにも着物を知り、所持し、着てほしいと思います。

布製品ですので、高級品であっても高温多湿な日本では保存が難しいのも事実。
資産として買って保管しておくのなら、金塊やダイヤモンドがお勧めかもしれません。

あくまで着ることを楽しむという観点で
着物を楽しむ日本人が増えて
着物の産地、伝統工芸品が未来まで続いてほしいと願うものです。

私の周囲には着物を普段より楽しまれる方も多く、彼女らの季節を大切にした着こなし、粋な着方、高貴で艶やかな着こなし、または着物上級者かつファッション好きならではの遊び心溢れる着方を楽しませて頂いています。

私自身は、まだ着物を自分の理想の形には着付けられませんが、お茶のお稽古やご近所の美術館、ご近所のランチに行く程度になら着れる様になり、幸せを感じています。(そこまでなら割と短期間で達成できます。)

完璧に美しく装いたいと思うと、着物を着てなかなか出かけられないので、昔の方が着物で家事をしていたことを想い、お茶のお初釜やフォーマルなお招き時以外は、完璧に着れていなくても良いという感覚でおります。

私が着物好きになったきっかけは結局、
学生時代にはじめた茶道でした。
お茶会の度に自前の無地の着物を着てお運びやお点前をさせて頂くことで、
着物を着るということに慣れた気がします。
そんな経験からも、若い女性たち、子供たちにも、少しづつ着物を着ることへのハードルを下げることから始めたら良いのかなとも感じています。

とはいえ何十年も、冠婚葬祭やフォーマルなシーンに着物を着る程度で過ごしていた私。
着るのは喪服、黒留袖、訪問着が主でした。
近年ふとした出会いがきっかけで、嫁入り前後に揃えていた着たい着物を全て今の自宅に持ち込み、さらには時には自分でも購入するように。

元々ファッション好きで、お洋服や装飾品が好きな着道楽ですので、着物も伝統的な見方は知りつつも現代の感覚でコーディネートしています。(お茶席やフォーマルシーン以外では、です)

ひとの着物の着こなしや選び方に苦言を言われる親戚の人などを気にしてしまい、着れないと言っている友も。
口うるさい他人は放っておくと良いのですが。
とはいえ親戚故に気になるなら、着物に詳しい着付けの先生に着付けをお願いすることにして、その方にしっかりアドバイス頂いてから着る日に臨むのも良いかもしれません。

矛盾するようですが、ある程度TPOやマナーを知るのは大切ではあり、着物を着ることをきっかけに古くからの日本の文化も学ぶのも日本人として嬉しいことかも。
一例として、「お茶室では音がするのは良くないので、柔らかい物にしましょうね」などは周りの方の為にも守るべきルールですし。

着物には大きく分けて2種類あって
一つは 色無地や訪問着、振袖、留袖など
白生地を染める 後染めの物で、柔らか物
と呼ばれています。
もう一つは
紬や麻、木綿など
糸を染めて織る 後染めで
かた物 とも呼ばれています。

友禅作家さんにお聞きした話より


文化やマナーを知った上で、ある程度自由に、ファッションとして着物を楽しめたら、着物の産地も織物の産地も栄え続け、日本の美意識の象徴と言える着物が、廃れないで続く助けになるのでは?と考えています。

上記とは理論が拮抗しますが、着物初心者の方はリサイクル着物を利用するのも良いかもしれません。値段がかなり抑えられており、着物生活開始のハードルを下げられますし、SDGsの観点からも良いと思います。



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