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中秋の名月と星空観察

こんばんは。いい夜ですね。
今日は満月。天気も良くて素晴らしい中秋の名月です。

8月末ごろから、ポケモンスリープをはじめて
毎日頑張って夜寝るようになりました。
ポケモンスリープには、満月の日とその前後の3日間
グッドスリープデーというボーナスデーがありまして、
特にその3日間は、気合を入れて寝ることになります。
今回は2回目のグッドスリープデー!でございました。
(それなのに昨晩はなんと睡眠開始後1時間半後にアプリが落ちていて計測失敗して全然ボーナスにあやかれない悲劇が起きました笑)

満月の日を意識できるようになったことで
いつもなんとなく満月?ちょっとすぎたか?いつが十五夜や?
とあやふやなにスルーしていたお月見を
前日から心づもりして、月見団子も用意して、
バッチリ迎えることができました。ススキの用意は忘れましたが。
しかも晴れて、本当に美しい、眩しいぐらいの中秋の名月です。

さて、小学生の頃はよく近所の図書館で星座の本を読んでいました。
わたしの星座は山羊座。カプリコーン。
山羊座を絵にすると、上半身は山羊で、下半身は魚なんですよね。
小学生のわたしにはなかなか受け入れ難い造形でした。
山羊座のギリシャ神話を読むと、さらにちょっと気の毒なんですよね。

山羊座のモデルとなっているのは、パンという牧畜の神。
天上の神々がナイル川のほとりまで降りてきて華やかな大宴会が行われましたが、宴の途中で突然怪物テュフォンが現れます。
テュフォンはギリシア神話に登場する半神半獣の怪物で、最大最強の存在と伝えられています。
そんな怪物が現れたものですから、宴を楽しんでいた神々は慌てふためき、天上へと逃げ帰りました。


そんな中一番慌てていた牧畜の神パンは、魚の姿に化けてナイル川に飛び込み逃げようと試みます。
しかし、あまりにも急ぎすぎたために、「下半身は魚、上半身はヤギ」という、とんでもなくおかしな姿になってしまったと言われています。


その時に神々がその姿を気に入り、皮肉にも星座に残されたのが山羊座の由来となっているようです。

宇宙兄弟OFFICIAL WEB「12星座の物語〜山羊座をたどる〜」
https://koyamachuya.com/contents/73584/

小学生の時に読んだ星座の本では、神々に笑われながらほろりと涙を流す神パンの姿がイラスト付きで紹介されていました。
可哀想すぎる。いやほんと。扱いが酷くないかと。
小さく憤ったりしたものです。
パニックの語源とも言われていますよね。失礼しちゃうわね。

そんな山羊座ですが、どうやら神話を遡ると、
メソポタミア神話のエンキというけっこう重要な神様に仕える「やぎ魚」で、紀元前2000年代頃当時、冬至点が今の山羊座の位置にあった(今は射手座の位置にある)ことから、とても重要視されていたそうです。
ーー
【参考】アストロアーツ『星ナビ』2018年6月号記事「エーゲ海の風-星座神話の向こうに広がる古代ギリシアの天文学」(この記事、サーチエンジンから全文pdfで読めるのですが、公開元のページが見当たらない)

これから寒くなり、どんどん冬になっていくにつれて
体調も冷えとの戦いの季節のため、基本どんよりしていくところ
とにかく一番気が滅入るのが、日が短くなっていくこと。
日の出も遅く、朝起きるのが辛くて、日暮れも早くて、
あっという間に一日が終わってしまうことが悲しくて。
だから、冬至はとにかく待ち遠しくて、冬至が来たら本当に嬉しいんです。
これからは日が長くなっていく!!って(実際は二月あたりまで短いらしいですけどネ。もはや気分の問題です)。
わたしはここ近年は、クリスマスよりも冬至を全力でお祝いします。
カボチャを炊いて。
冬至で生まれ変わり、新年を迎えるんですよ。昔の人のように。
冬至過ぎたらもう、その年、残りは消化試合です。

そんな、冬至点が、
昔は山羊座のところにあったというのは、とても嬉しいはなしです。

めちゃくちゃ話が脱線しましたが、
小学生の頃は天文好きで、星座や惑星、そしてブラックホールにときめく天文少女でした。星空観察もよくしていました。
将来の夢は、NASAの司令室にいる人でした。

しかし、小学校高学年になった頃、悲劇が起きます。
視力の低下です。
肉眼で星が見えなくなったことが途轍もないショックで
5等星まで見える!と、
吹聴したい年頃だったのに(実際に見えていたかは不明)、
徐々に3等星ぐらいまでしか見れなくなりました。
メガネをかけても、5等星まで見える視力は戻ってきませんでした。
それに、肉眼で見れていない星に、魅力を感じられなくなり
そのまま夜空を見上げることもやめてしまいました。

とはいえ、小学生の頃にたくさん読んだ星座の本は
わたしにギリシャ神話の知識を自然と授けてくれていました。
神話の知識がきっかけとなり、歴史や、宗教、文学、芸術の世界へ興味を広げていくことができました。
視力低下は、遠い宇宙への夢を諦めるきっかけとなってしまいましたが、
地上に暮らす人類の歩みに目を向けるきっかけとなったのかもしれません。
めっちゃかっこいいこと言ってみました(笑)

どんどん視力は悪くなり、加えて乱視に。
乱視はいけません。ブレブレです。星が本当に見えなくなりました。

そうして月日は流れて
今年の4月。北海道、上富良野にて。
泊まった宿の主人が、星に詳しい方で、
久しぶりに星空のお話を聞かせてもらいました。
その日は、新月に近い日だったのですが、曇りだったので、
ほとんど星らしい星を見ることはできませんでした。
だけど、雲の切れ目から、北斗七星が見えていたので、
「春の大三角」と「春の大曲線」の話を聞かせてもらいました。
久しぶりに聞いた、星のはなしに、とてもワクワクしました。
それから、北斗七星がとてもきれいに見えていて
あれ、北斗七星見たの、いつぶりだ?と驚き。
北海道の夜空にとても感激したのでした。

そして次の5月。また新月に近い日にわたしは奄美大島にいました。
泊まったホテルで星空観察会が開催されていたのでうきうき参加しました。
奄美大島の夜空も抜群に素晴らしく、
さらに人工の灯りをできる限り無くした環境の中で見る星空には
視力低下の前に見ていた都会の星空よりも、
たくさんの星が輝いていました。
ホテルスタッフの方の解説が本当にわかりやすくて
めちゃくちゃ純粋に楽しんだ、とてもとてもいい時間でした。

今、わたしの目にはコンタクトレンズが入っていて
しかも最近少し視力が下がってきていて、普通に都会の夜空だと金星ぐらいしかまともに星を見ることができません。
あ、オリオン座はかろうじて見えるかな。
そんなグダグダ視力のわたしでも、北海道上富良野と奄美大島ではたくさんの星を見ることができました。

そしてそれは、どちらも月が新月に近かったから。
新月の日はもっとよく見えるみたいですね。
確かに月明かりって結構明るいんですよね。

今年に入って立て続けに2回、星空を眺めることがあって
ああ、星っていつも見えるんじゃなくて、月齢にめちゃくちゃ左右されるんだな、と今更ながらに学びました。

月がきれいな夜に、星も見れたらいいのにな。
せっかく空を見上げるなら、どっちも楽しめたらいいのに。
だけどそれは、ハンバーグ・オムライス定食みたいな感じなんでしょうか。
ちょっとお腹いっぱいになっちゃうから、叶わないのでしょうか。

どっちか選ばなきゃいけないなら、
なんだかどっちも大切にしたくなってきますね。

こうして月齢を気にしながら、めぐりゆく季節の星を眺める時間って
とっても尊いなと思ったのでした。

さて、今日は満月。
もう南中高度まであがったかな。
今日は星は見えないけれど、月見団子と一緒にお月見をたっぷり楽しんじゃおうと思います。

でももう寝なきゃ!こんな時間!

グッドナイト、グッドスリープデー (^^)/~~~

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