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日本社会から逃げた私がヨルダンで見つけたもの。

私は2年前に日本社会から逃げ出した。

仕事が嫌で、何のために仕事をしてるのか、何のために生きているのか、全てがわからなくなった。

頭の中がこんがらがって、とにかく脳みそをクリアにさせたかった私はこの一言で全てを片付けた。

「よし、海外に行こう。」

今思えば無茶苦茶な片付け方だ。(笑)

学生の頃から海外に興味があり、某ボランティア団体に応募してみたいという願望が密かにあった。

しかし、働いてからはその願望を叶えようとは思わなくなった。

その時は「チャレンジ」だと思って、そのボランティア事業に応募した。

でも今思えば、日本社会から逃げたかった自分に無理矢理その願望を思い起こさせただけだったのかもしれない。

チャレンジという名の「逃げ」だった。

幸いそのボランティア団体に合格することができたため、仕事を辞めた。

私が逃げた先は、中東ヨルダン。

中東ヨルダンでもなお逃げる私

日本社会から逃げてたどり着いたヨルダン。

全く理解できないアラビア語、価値観が違うヨルダン人、そして何も変われてない自分。

そんな環境の中、私は嫌と言うほど自分の嫌な部分と向き合う羽目になった。

同僚と分かりあえず、言葉も理解できず、孤独を感じる日々。

「逃げたい」

そう思うことがいつしか癖になっていた。

でもそれは自分のことしか考えてないから出る言葉。

そしてその自分よがりな考えが、そもそもすべてを狂わせていた。

そのことに気づくには相当時間がかかった。

逃げたいと思った日から、一旦頑張ることをやめ、全てを諦めた。

一旦全てを諦めたことで、主観的ではなく客観的に物事を見ることができた。

すると、自分のだめなとこが苦しすぎて溺れるぐらい浮かび上がる、浮かび上がる。(笑)

もがきながら必死にしがみついたものは、新しい自分。

結局すべてのことは、自分を変えていくことでしか解決しない。

そう分かってからは、自分の考えも周りも環境も少しずつだが良い方向に向かっていった。

逃げたいときは自分を変えるチャンス

私は今まで「逃げ」というのは、情けない自分の象徴だと思っていた。

そう考えてること自体が情けないなぁと今では思う。

この経験を通して、「逃げ」は自分を変えるチャンスであり、絶好な機会だと思わされた。

逃げたい人はどうぞ逃げてください。

逃げる勇気がある人は自分を変える勇気も持ち合わせているはず。

その勇気こそが、人生を彩ってくれる唯一無二のもの。

あのとき逃げてよかった。

逃げた先で、そう思える人生にできるのは変われた自分のみ。

私は心底思う。

あのとき逃げて本当によかった。