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映画『ショーシャンクの空に』あらすじと感想?思い入れ

『ショーシャンクの空に』は、1994年に公開されたアメリカ映画。刑務所内の人間関係を通して、冤罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ。原作はスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。 

公開日: 1995年6月3日 (日本)

監督: フランク・ダラボン

出演者: ティム・ロビンス; モーガン・フリーマン; ボブ・ガントン; ウィリアム・サドラー; クランシー・ブラウン; ギル・ベローズ; ジェームズ・ホイットモア

原作者: スティーヴン・キング

原作: 刑務所のリタ・ヘイワース

[ウィキペディアからの引用]

今(2021年)から26年も前に日本で公開された映画だが、今観ても古くは感じないと思う。

1947年、若くして銀行の副頭取を務める敏腕銀行員アンドリュー・デュフレーン(愛称:アンディ)は妻とその愛人を射殺した罪で罪に問われた。必死に無実を訴えるが終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所への服役が決まってしまう・・

1947年というと、昭和22年、日本では
日本国憲法が施行され、労働基準法や独占禁止法、職業安定法など産業や経済の枠組みを規定する法制が整えられた年でこれから戦後の復興が始まろとしたころの話しは始まる。
その頃のアメリカはというと停滞していた経済が政府の政策によって回復成長の兆しが徐々に進み出した時でもある。

この映画が観ている者に感動を与えるものとして、『諦めない』『細かいことの積み重ねの大切さ』『本当に重要なことは心の奥底に秘める』『最悪の中での出会い』などが積み重なり感動のラストシーンへ繋がる。

ラストに至るまでの簡単なあらすじと感想。
アンディが無実の罪で終身刑言い渡されショーシャンク刑務所へ収監される。これには同情の感しかない。

ショーシャンク刑務所内に長年服役しているエリス・ボイド・レディング(愛称:レッド)は普段の真面目な服役態度もむなしく申請は毎回却下され、今回の仮釈放審査もまた却下。
落ち込むレッドと入れ違いに、アンディを含む新米受刑者たちが護送されてきた。

暴力的な刑務官や受刑者に囲まれる恐ろしい刑務所で孤立するアンディ。彼はレッドに声をかけ、小さなロックハンマーを注文する。
レッドは「調達屋」として刑務所内であらゆるものを調達する受刑者だった。
この件をきっかけに刑務官や囚人に暴力を振るわれることが日常化した刑務所の中でアンディとレッドは友情を深めていくことになる。
どんなところでも“出会い”はある。逆境の中で、他人を見極められるかどうかで大きく変わる。
また、経験上逆境になったとき、出会いではないが元々付き合いのある人がどんな人間なのか解ることがある。
逆境のときに特に何もしてくれなくてもただそこにいるだけで心の拠り所に存在は大きい。

アンディは、次第に刑務所の中で仲間や刑務官の信頼を得ていく
服役開始から2年後、アンディはレッドの口利きで屋根の修理作業に参加していた。
アンディは、刑務官の遺産相続問題を知り、元銀行員の経理知識を活かし作業仲間への冷えたビール提供と引き換えに解決策を教える。
だんだんと仲間に受け入れられていくアンディ。その一方で財務経理の力を見初められ刑務官からも一目置かれる存在となっていく。
その頃アンディの房にはレッドに頼んでおいたリタ・ヘイワースの大判ポスターが刑務所内での暴力による怪我の回復祝いとして置かれていた。
このことから、自分のスキルがどこで生かされる判らないということ。
おっちゃん、農業高校の酪農科を卒業して、畜産(牛)の仕事をしながら、家畜(牛)人工受精師の資格を取得している。
今、ステーキ屋(レストランと弁当屋を営む)で働いているがその時の知識が大きく役立った。
色々な職種を経験したことで、全く関係ないような仕事でも役立っている。
おっちゃん、自動車整備士の資格もある。上場している運送会社での経験、生命保険会社での経験や知識が直接的、間接的に役立ったことがある。
だから、転職したりしてもその仕事に全く関係ないと思えるスキルも役立つことはある。

その頃ノートン所長は更生を図るという名目で野外作業に囚人をかりだし私財を肥やし始める。
元銀行員の経歴と実力を買われたアンディは図書係となった。しかしそれは「ランドール・スティーブンス」名義で所長の多額の不正財産を隠蔽させるためだった。
そんな生活の中でも希望を失わないアンディは何度も州議会に手紙を書き、ついには年度ごとの予算を獲得しガラガラだった図書室を囚人たちの教育を得る場にまで成長させてしまう。
寄贈物に「フィガロの結婚」のレコードを見つけたアンディは勝手に所内放送で流す。一時心を和ませる囚人たち。
しかしアンディは懲罰房送りとなってしまった。
「音楽と希望は誰にも奪えない」と仲間に話すアンディ。レッドは「そんな希望は塀の中では危険で、不要なものだ」と反論する。
また、おこがましいがおっちゃんの経験と重ねて・・
親が全ての財産を失なうことになって、北海道から家族で埼玉県所沢市に移り住んだことがある。
その時、金銭的には物凄く貧乏だった。
でも、その時数多く本を読み、多くの音楽を聴いていた。
そんな本や音楽があったからこそ気持ちまで貧しくはならないで済んだ。
逆境の時、本や音楽は気持ちを和ませてくれることを知っている。
それと大切なのは諦めないないことだ。

1965年、新人囚人のトミーはレッドたちと仲間になった。更生を目指す若いトミーを応援するアンディ。
アンディはトミーに読み書きから勉強を教え、ついにトミーは高校卒業資格を取得するまでになる。
そのなかでアンディから収監された事件の話を聞いたトミーはアンディに自分は真犯人を知っているかもしれないと伝える。
アンディは所長に再審請求を願い出るが、不正財産かくしに関わってしまっていたアンディを自由にする気は所長にはなかった。
所長に暴言を吐いて懲罰房に一ヶ月入れられてしまうアンディ。
所長とハドリー主任刑務官はアンディを刑務所内に留めおくためだけにトミーを呼び出して秘密裏に射殺してしまう。

衝撃的なトミーの死から一ヶ月後、所長の財産隠しために懲罰房を出されたアンディの様子はいつもと違っていた。
その夜の嵐の晩、レッドにある伝言を残したアンディは刑務所から姿を消す。
一体どうやって…?
翌朝アンディが居ないことに気づいた所長たちが彼が自室の壁にかけていたポスターを剥がすと裏の壁には大きな穴が開いていた。
アンディは刑務所にいた20年ほどの間ずっと壁を掘り続け、1966年の嵐の晩ついに脱獄を果たしたのだった。
あの、レッドと出会った時に調達してもらったロックハンマーひとつで…
このシーンは、思わず“やった!”と叫びたくなる。
脱獄もさることながら、所長の“やられた!”という表情。
本当に胸がスッキリとするシーンである。

アンディはスティーブンス名義で所長のかくし財産を全額引き落とし、同時に新聞社に不正の告発状を送りつけメキシコへ逃亡を果たす。
告発によってハドリー主任刑務官は逮捕、進退窮まった所長は逮捕される前に刑務所の自室で頭に拳銃を当てるのだった。

レッドは服役40年目でようやく仮釈放を受けることになった。
長期間刑務所に居たレッドは外の生活に馴染めず自殺を考えるが最後の希望にといつかアンディと話した木の下へと向かい、現金と手紙を手に入れる。
そこに書かれていた場所、メキシコのジワタネホへ向かうレッド。

そこにはいつかの刑務所で話したように海岸で自分のボートの手入れをするアンディがいた。
最後の選択に希望を選んだ2人。2人は笑顔で固く抱き合うのだった。どこまでも広がる青い空と海の下で…。


この作品は、何度DVDで観ても、その都度、このことに比べたら大したことないと希望を与えてくれた。

勿論、原作のスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』も読みました。

これは余談だか、劇中でアンディがショーシャンク刑務所にいる間自分の房の壁に貼っていた女優たちのセクシーなポスター。
時代は変わっても希望の象徴として変わらなかったアンディの脱獄を支えた女神たちに触れたい。

初代ポスター:『リタ・ヘイワース』
原作のタイトルにその名が・・
アメリカブルックリン出身の実在した女優。
劇中の1940年代にセックスシンボルとして一世を風靡していた女優。
映画『ギルダ』(1946)で無実の罪を疑われたギルダ役を演じた。劇中でも映画ギルダが上演されている。

二代目ポスター:『マリリン・モンロー』
1950年代も人気のあったセックスシンボルとして活躍した女優。
映画『紳士は金髪がお好き』(1953)などで金髪のセクシーな女性を演じた。

三代目ポスター:『ラクエル・ウェルチ』
1960年代活躍したグラマラスな女優。
映画『ミクロの決死圏』(1966)にはセクシーなウエットスーツ姿で登場した。

1940年代、1950年代、1950年代に活躍した女優のポスターで時の経過を表している。

この作品は、特にオススメしたい人は、『理不尽なことで悩んでいる人』、『生きることに希望を持てない人』、『むしゃくしゃして、スカッとした映画を観たい人』などオススメ。

今回は、『ショーシャンクの空に』のあらすじと感想というか主におっちゃん自身と重ねて思ったことをお伝えしました。

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