「貼るカイロを使いたかったから。」男女相互理解の瞬間を目撃した話

こんにちは。月経ジェントルマン元田享兵です。

私は彼女が生理痛で倒れ、救急車で運ばれた経験から女性の月経について研究し、人類が始まって以来、永きに渡り、タブーのために捨て置かれてきた種々の問題に気がつきました。

そしてこの問題を解決するためには男女の相互理解が極めて重要だと感じ、男女相互理解を促進する月経理解のボードゲームを制作しました。

今日は先日行ったこのボードゲームを使ったワークショップイベントのご紹介をさせて頂きます。

月経理解のボードゲームその名も
『つくよみゲーム』

【月】経を理解し、先【読】みして行動できる紳士を増やすという想いが込められています。

私の実践体験をもとに創作したゲームで彼女の生理周期に合わせてデートプランを提案し合うという内容です。

一言でいえば

デートプラン大喜利ゲーム

生理中
生理明け
排卵期
生理前

女性の生理周期を4つの期間に分け、その期間の彼女の状態に配慮しながら、手持ちのアイテムカードを駆使してデートプランを組み立てます。

今回はカップルの2人と私以外にゲスト講師として性とパートナーシップの専門家、一般社団法人CLEAR LOVE JAPAN代表 谷合えみ先生が参加して下さいました。

最初のターン、くじ引きにより彼女役に決まったのはY君（このゲームでは男性も彼女役をします）。

女性のAさんと、えみ先生が彼氏役としてデートプランを提案します。

Ｙ君とAさんは普段とは真逆の立場でデートを擬似体験してもらいます。

生理中のカードを引いたＹ君（彼女役）に
Aさん（彼氏役①）が提案したデートはドライブデート。元気がなさそうな彼女を励ますために好きな音楽をかけて、ゲームをしながら夜景が見える山の上まで車で向かいます。

山頂で使ったアイテムは「貼るカイロ」。体を冷やさないために彼女（Ｙ君）に手渡します。夜景を楽しんで、自宅まで送り届ける、というデートプランでした。

一方えみ先生（彼氏役②）が提案したデートはお家デート。仕事終わりの彼女を迎えにいき、家に向かう途中で買い物を済ませ、彼女（Ｙ君）にはお風呂へ入ってもらってる間に手作りのお鍋を用意しておきます。

ほっこり安心空間で2人でゆっくりするというデートプランでした。

いかがでしょうか？

想像してみてください。

もしあなたが生理中の女性で、しかもしんどい状態のとき、あなたならどちらのデートを選びますか？

...

結果、Ｙ君（彼女役）が選んだデートはえみ先生が立てたお家でお鍋プラン。

しんどい時はゆっくりしたいからとの理由でした。

これには実際の彼女のAさんも納得。

生理でしんどい時に連れ回されるのは辛いですよね。

ちなみにAさんの生理は毎回ではないですがたまに重い時があるようで、しんどい時の女性の気持ちはわかっていたはずです。

なのに、どうしてドライブプランにしたんですか？

と尋ねたところ...

「貼るカイロが使いたかったから」

との答えが返ってきました。

手持ちのカードを使うため、そしてしんどそうな彼女の気持ちを紛らわせるために、おでかけデートを選んだAさんでしたが、後から冷静に考えてみるとしんどい彼女を連れ回すのは良くなかったと反省していました。

その様子を見ていたＹ君は

「あーなるほど！わかるな。そんな風に考えてやってしまった事、俺もある。」

と、Aさんの気持ちに激しく共感していました。

往々にして男性は自分の都合やその場の流れだけで、デートプランを立ててしまいがちですが、彼女の表情や体調を基に組み立てた方が、お互いに楽しめるデートになるのは明白ですよね。

ゲームの中で男女相互理解の瞬間を目撃した貴重な一幕でした。

きっと2人は現実のデートでもう不幸な行き違いは起こさない事でしょう。

男女の相互理解が進めば、喧嘩やすれ違い、男女に起きがちな無駄な衝突や摩擦が減ります。

それが社会全体に広がれば、女性の社会進出、男性の働きすぎ問題、その他種々の社会問題が解決し、日本の経済は今より効率的に元気になると私は考えています。

つくよみゲーム

皆さんも一度体験してみてください。

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前半パートではゲスト講師のえみ先生から一般的に多い性の悩みについて紹介と、その対応策をご教授頂きました。

女性器の仕組みやエネルギー交換の話など学校では聞けない深〜いお話に私も一緒になって聞き入りました。

えみ先生はピラティスや解剖学の講師として大学でも教鞭を握っておられる全国で活躍中の性教育講演家で、終始笑顔を絶やさず周りを明るくしてくれるまさに太陽のような女性です。

ややもすると陰鬱な雰囲気になりがちな性の問題に、明朗な風を吹き込んでくれます。

最後になりましたが、
今回の会場もいつもお世話になっている堺筋本町駅直結のコワーキングスペースTHE DECKさんで行わせて頂きました。テーブルには小さな生花が飾られ、利用者へのおもてなしの心を感じます。

いつもありがとうございます♪