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ブレア・ウォルドーフに惹かれる理由

プロフィール欄にもある通り、ブレア・ウォルドーフ(Queen B)になることが私の人生の目標の一つ。ディズニープリンセスに憧れたことはあるけれど、3次元の架空の人物で唯一憧れた人が彼女。今日は私の人生の師、ブレア・ウォルドーフについて語る。

ブレア・ウォルドーフ(Blair Waldorf)とは

セシリー・フォン・ジーゲザーの小説を原作とし、2007年から2012年にかけてアメリカで放送され、社会現象を巻き起こしたドラマ「ゴシップ・ガール」。日本でも2009年から2014年にかけて放送された。アメリカのNYにある高級住宅街アッパー・イースト・サイドを舞台に、セレブ高校生たちが繰り広げる恋愛群像劇で、その華やかな世界観や登場人物のスタイリッシュなファッションが話題を呼び、世界中に旋風を巻き起こした。
ブレア・ウォルドーフは、主要キャラの一人で、ドイツ系アメリカ人富豪家庭出身。母親は有名ファッションデザイナー。学園のボス。いつも取り巻きを引き連れて、自分の目的達成のためには手段を選ばない策略家。高飛車で傲慢だが、優等生。全6シーズンあるので、ストーリーが気になる方はお調べください。

ブレア・ウォルドーフの魅力

人間味
ここまで読むと、え、ただの性悪では?と思うだろう。はい、そうです。
シーズン前半は、それはもう腹立たしい。姿を消していた彼女の親友で皆の憧れセリーナ・ヴァンダーウッドセンが、学園に戻ってきてからというもの、セリーナへの仕打ちはとんでもないものだ。気に入らない人へはあらゆる手を使って妨害したり、貶めたりする。
しかし彼女のそういった行動の裏には、わけがある。いつも親友のセリーナばかりが注目を集め、ブレアが悔しい思いをしていたところに輪を掛けるように、初恋の人は奪われ、自分の落ちた第一志望の大学には受かり、皆の憧れの座は奪われる。どれだけ努力しても、セリーナの持つ天性のカリスマ性にはかなわないのである。また、有名なデザイナーである偉大な母親の存在も、彼女にとってかなりのプレッシャーだった。
私自身は全く良い家柄でもないため、「~一族としての」というようなプレッシャーにはあまり共感できない。しかし、家柄良し、顔良し、学力良し、のような完璧できらびやかな友人の存在に、コンプレックスを抱いている人は少なくないのでは。一見強すぎるほど強くて、ギラッギラの性格の裏に、彼女は人間臭い悩みや弱さを抱えているのである。そういうところから、彼女に単なる悪役、悪女としてレッテルを貼ることはできない。単にセレブだからわがままお嬢様になったというわけでもない、というところが、境遇の違う庶民の私でも、共感し、思わず応援してしまう所以である。
またドラマの終盤では、彼女の狡猾さが友人のために発揮され、誰よりも頼もしい存在だ。普通に頭がいいのでかっこいい。

センス
デザイナーの母親譲りの趣味の良さで、芸術や文化に関する教養は登場人物イチのような気がする。彼女の憧れの人がオードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなだけあって、才色兼備を目指しているようで、美容も勉学も抜け目なく頑張っていらっしゃる。他人のセンスを「ダサい」と笑うような傲慢さは褒められるものではないが、財力など自分の持つカードをふんだんに使いながら、高い理想のために努力している姿、かっこいい、、、!
都会的なスタイルのセリーナとは対照的に、クラシカルでエレガント、フェミニンなスタイルが得意なブレア。今見てもオシャレ。カチューシャはトレードマーク。(私もいっぱい買った)

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自信とブランディングスキル
自分が自分であることに自信がある人は、どれだけいるのだろう。大抵の人は、自分のことが嫌いではなくても「誰かのようになりたい」と願っているのではないだろうか。
彼女は、「私はブレア・ウォルドーフだから」という自信が強く、それが彼女を奮い立たせる一つの武器にもなっているように思う。「何を隠そう、私はブレア・ウォルドーフなのだから、絶対にできる」というような自信だ。
もちろんこれは彼女がこれまでたゆまぬ努力を続け、実績(成功した意地悪も含め)を積んできたからだ。彼女のあらゆることに対する判断基準は、「ブレア・ウォルドーフとして」(するべきか、買うべきか、行くべきか)というところにあると思う。(矢沢永吉さんも、そんなこと言ってなかった?)自分を一種のブランド化しているとも言える。これ、結構いいなと個人的には思う点で、自分軸中心の生き方の体現者だなと思う。傍から見れば「自己中心的」「利己的」と取られるのだろうが、それでも許されるのは他の部分の人間性だったり、行動だったりだと思うので、そこは個人の努力だなと思うのだけど。
「根拠のない自信」は、人生において必要とされる場面が案外多い。他人にどう思われようと、自分が「私って最高だから!」と思えたら、これほど強いことはないと思う。自分にはないところなので、彼女に惹かれる。

ピュアな一面
ゴシップ・ガールは内輪で男女共々とっかいひっかいドラマなので、こちらからするとドン引きものなのだが、ブレアも例に漏れず恋多き女性だ。しかし、ドラマを観てもらえれば分かるが、彼女はずっとチャック・バスという男性を一途に愛し続ける。彼への好意に気づいた後も、様々な男性のもとを飛び回るが(?)、結局それも自分のチャックへの好意を紛らわせるためだったりする。可愛い。

本当にもうドラマを観てもらえれば分かるが、引くくらい意地悪な人物だ。それでもアメリカの理想の美女で、カリスマ的存在セリーナよりも世界的に支持を受けているのはおそらくブレアの方で、ドラマ終了後何年経っても、いまだにファッションやライフスタイルを真似する女性がいるほどだ。それほどブレアが愛されるのは、劣等感やプレッシャーを抱えながら、それを乗り越え、圧倒的な自信や、何をしてでも目的を達成する強さや、その行動力、に多くの女性が共感し、憧れるからではないかと思う。そんなこと言ってみたいし、してみたいわ、という具合に。また、現実世界ではあんなことをしていたら嫌われて普通に破滅するが、思い通りにできてしまうのは単純に羨ましい。ドクターXの大門未知子的な話では。

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ブレア・ウォルドーフの名言集

"What I want, is to become a powerful woman."
私が欲しいもの?強くたくましい女性になることよ。
"I'm the best of the best. I'm Blair Waldorf."
私が最も優秀なブレア・ウォルドーフですわ。
"Destiny is for losers. It's just a lame excuse for letting things happen to you instead of making them happen."
運命を信じるなんて負け犬がすることよ。ただ何かが起こることを待つなんてただの言い訳。自分から行動しなきゃ。
"I'm not a stop along the way. I'm a destination.
私は道端の標識じゃない。目標地点よ。

言いた~~~~~~い!

セリーナの「皆がブレア・ウォルドーフみたいになりたいわけじゃないのよ。」という言葉を受けて

"Not everyone can be."
皆がなれるわけじゃないもの。

私は誰かみたいになれないけど、誰も私みたいにはなれない。私だってスペシャルな人間。彼女はそんな意図を持って言ってはないのだろうけど、そんなことを思わされ、力をもらったセリフ。

現在、NETFLIXでは追加料金なしで全話観れるのは確認済みなので、ぜひ観てみてほしい。今年にはリブート版も制作され、放送中。

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