アメリカにいても、あんこが食べたい!
あ、あんこ作ろう。
唐突に思い立って、あんこを炊いた。
アメリカに住むようになってから、あんこの魅力を知った。簡単に手に入らないものは、余計にほしくなるのが人の性である。
あんこは、アメリカでも買えないわけではない。アジア系スーパーにいけば、缶詰のあんこが売っている。だけど、そのためにわざわざ車を飛ばしていくのは面倒くさい。
アメリカ生活も8年目になると、そんな展開を見越して、家には小豆をストックしている。定期的にくる「あんこ食べたい欲」への準備態勢は常に万全に整っている。
この日は、朝から小豆を水に浸けておき、夕飯を済ませた後に、圧力鍋で炊いた。もう何度も作っているので、手慣れたものである。豆の柔らかさも砂糖の量も完全に自分好みに調整できるのが、手作りのいいところだ。
圧力鍋を使うので、ほとんどの時間は放ったらかしで済む。あんこづくりって、実はめちゃくちゃ簡単。丁寧な暮らしぶって聞こえていたら申し訳ない。
そして、この日も大量のあんこが出来あがった。
これから一人あんこフェスティバルが始まるかと思うと、心が躍る。「一人」と書いたのは、家族で誰一人としてほしがる者がいないからである。あんこの魅力を一ミリも理解しない人たち。アメリカ人の夫はともかく、子どもたちがあんこに食いつかないとはどういうことだ。わたしには、全く理解できない。
いずれにせよ、大量に生産されたこのあんこを使って、作ろうと思っているものがある。誰にも頼まれていないが、わたしの食欲を披露したい。
一つめ。大福。
餅部分は餅粉で作る。10個ぐらい作って、冷凍しておこう。
二つめ。ミニ和風パフェ。
白玉団子を作って、あんことバニラアイスクリームを盛れば完成。白玉団子といいながら、これも餅粉で作る。
全体のイメージはこんな感じ。
三つめ。どら焼き。
皮部分は、普通のホットケーキでいいことにしよう。あんこを挟めば一丁あがり。
夢と食欲が膨らむ。どんどん膨らんでいる。もっと膨らませたい。
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