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【読書】アガサ・クリスティー⑥
9月15日はアガサ・クリスティーのお誕生日でしたね🎉
クリスティー作品は大好きなのですが、一時期は少し離れて日本のミステリーを中心に読んでいたところ、最近、またクリスティー熱が復活しました。
クリスティーの作品を紹介するシリーズ第6弾です。
今回も5冊紹介していきます。
これまでの本シリーズの記事はこちらから↓
26.シタフォードの秘密
『シタフォードの秘密』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) April 29, 2022
吹雪の中、シタフォード荘で行われた降霊会で、家主の大佐が殺されたとのメッセージが現れた。その頃、別の場所で、大佐は本当に亡くなっていた。
わかってしまえばトリックにそこまで意外性はないが、探偵役のエミリーが魅力的で、楽しく読めた。
この時期に紹介しておいて申し訳ないのですが、こちらは真冬に読むのがおすすめの作品です。
トリックについては、わかってしまえば「なんだ、そんなことか」となる気がしますが、吹雪の中の降霊会という非日常的な雰囲気や、頭が良くて勇気のある探偵役のエミリーの奮闘をゆっくりと味わえます。
27.カリブ海の秘密
『カリブ海の秘密』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) September 16, 2022
カリブ海のホテルで、ミス・マープルに殺人犯の写真を見せようとした少佐が、急に話を変えた。その後、彼は亡くなる。
登場人物がホテルの滞在客やスタッフに限られるのに、様々な関係性や事情があって奥深いストーリーとなっているのが印象的だった。
続編の『復讐の女神』もそうですが、格好良いミス・マープルと出会える作品です。
可愛らしいおばあちゃんであるマープルが、「ネメシス(復讐の女神)になる」と言って、颯爽と事件を解決に導いていく様子は、見ていて気持ちの良いものでした。
28.バートラム・ホテルにて
『バートラム・ホテルにて』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) September 19, 2022
ミス・マープルは、古き良き時代の雰囲気が残るバートラム・ホテルに宿泊する。ロンドン警視庁では、強盗事件の増加が問題となっていた。
美味しそうな食事の描写が素敵で、ミステリ以外の部分も楽しめた。紅茶の香りが漂ってくるような作品。
母から「この作品を読むとお腹が空くよ」と言われていたのですが、本当にそのとおりで、最初の方のお茶や朝食の場面だけでも楽しいです。
優雅な気持ちになりたい、でも何かミステリーというスパイスもほしい、という方にぴったりの一冊です。
29.ゼロ時間へ
『ゼロ時間へ』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) September 14, 2022
テニスプレーヤーのネヴィルと妻のケイ、前妻のオードリーは、一緒に休暇を過ごすこととなる。事件発生の「ゼロ時間」のはるか前から物語は始まっていた。
読み進めるにつれ隠されていた事実が明らかになり、景色が違って見えてくる、魅力的な作品だった。
“Towards Zero”というタイトルがまず魅力的ですよね。ゼロ時間って何のこと?という疑問が、この本を手に取ってみようと思わせます。
冒頭のいくつかの出来事の持つ意味がわかったとき、感動しました。「(あなたは)ただそこにいるだけでいいのかもしれない」というのは、心に残る素敵な言葉です。
30.復讐の女神
『復讐の女神』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) September 24, 2022
『カリブ海の秘密』のラフィール氏の遺言で、ミス・マープルはある犯罪の捜査に乗り出す。
「マープルの冒険」のような作品で、解明すべき謎の特定から一歩一歩進んでいく様子にわくわくした。「物事の達成には忍耐あるのみ」という彼女の言葉が心に響く。
ミス・マープルの魅力がたっぷりで、お気に入りの作品となりました。
何もわからない状態から、少しずつヒントを手繰り寄せて前進していく姿に尊敬の念を覚えました。
★見出し画像紹介
イギリスで5月末の21時頃に撮影した写真です。21時に夕焼けが見られます。日本では見られない光景に、夏の日の長さを実感しました。
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