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絶望プログラマー(IT業界のインフラとは?)

こんにちは。
以前noteに書いたのですが現在整体院へ通っています。
骨盤矯正のためでして、落第点の体をなんとか若い頃に戻そうと、日々がんばっております。

がんばっているというのは、整体未経験の人は分からないと思いますが施術の痛みに耐えることです。
整体はリラクゼーションではありません。

修行です。
筋膜リリースとの戦いです。

超絶痛いです。絶望です。

ボキボキはそうでもないんですよ。
音は凄いですけど筋膜リリースに比べたら全然痛くないし。

※筋膜リリースっていうのは、要は筋肉にくっついた癒着をはがすことなのですが専門的なことは分かりませんので興味のある方はこちらを。


というわけで本題に入りたいと思います。
今日はIT業界のインフラについてです。

プログラマーばっかり注目されますけどインフラエンジニアという職業があるんですよ。
地味と思われるかもしれないですけど、実は一度そのポジションについてしまえば会社が潰れない限り一生安泰のスキル保持者です。

インフラというのはインフラストラクチャー(生活や産業活動の基盤となっている施設)のことで、様々な業界で使われている用語ですがIT業界のインフラもけっこう広い意味で使われています。広すぎて会社によって作業内容が異なりまして(大手とベンチャーでやる事がかなり違う)、今日は私が行っているインフラ作業を書きたいと思います。

ちなみに私には本業がありますので、もちろん兼務です。

えぇーーー!と思った方いると思います。
そうなんです、兼務なんですよ。けっこう驚かれます。

うちはベンチャーなので、インフラに人ひとり割り当てるなんてあり得ません。ベンチャーなんてそんなもんです。なので新人からバリバリ経験積みたい人はベンチャー企業に入ることをおすすめします。

兼務だらけですけど。。。

というわけで、私のインフラルーチンワークを順に説明していきます。

1.アカウント管理

基本中の基本ですね。
社員やBPさんの出入りに合わせて、社内WEBシステム(勤怠、スケジュール、情報共有、会議室予約など)のアカウント管理します。
いわゆる、システムへの登録・変更・削除作業です。
Office365や、チャットツール、開発ツールの管理もあります。

覚えれば誰でもできます。
→だから兼務になる

ちょっと難しくなると、企業公式WEBサイトの管理があります。
こちらはWordPressやPHPのスキルが必要になってきます。

さらに難しくなると会社メールの対応があります。メアドの登録やメーリングリストの作成、転送メールの設定を行います。簡単と思われるかもしれませんが、大変なのは迷惑メール対応です。
きちんとセキュリティ対策していないと、詐欺メールの踏み台になってしまい、最悪はプロバイダのブラックリストに載ってしまい、企業のブランドイメージ転落です。
これには専門知識、技術のノウハウが必要です。

2.PC設定

これも基本ですね。出入りする関係者すべてのPCインストール作業を行います。はっきり言って肉体労働です。笑

それとPC購入時のスペック確認ですね。ハードがどんどん新しくなっていますからね。きちんとスペックをチェックしないと大変なことになります。
昔、ディスプレイの接続端子が新しい形式に変わってしまったことに気付かないでPCを大量発注してしまい、変換アダプターを買うはめになりました。PCやサーバーの進化は早いので要注意です。

さらに購入だけではありません。社内サーバーのメンテナンスもあります。
もちろんビル停電のときは早朝出社です。
機材が調子悪かったら土日だろうと深夜だろうと出社です。
(コロナ過のときも出社でした)

ドメインの購入・管理や、証明書の更新なんかもサーバーメンテの内のひとつです。以前GMailのセキュリティが強化されて、うちのメールが届かないなんてことがあったんですけど、その時もがんばって調べてSPF認証対策しました。

あとはバックアップ管理ですね。復元もやりますよ。

共有フォルダの管理なんてのも日常茶飯事です。
NASを買ってきて権限作って社内向けに共有フォルダを公開して、全体アナウンスして、ハイテク嫌いの偉い人をフォローしてと、やることいっぱい。
ほんとね、何でも覚えて触らないといけないので、やたらIT機器に強くなります。

あ、もうひとつあった、重要なやつ。
ネットワーク管理です。これはヤバイです。トラブったら業務止まって大損害です。
インフラの中で最もスキルが必要な領域ですね。
ネットワーク構成図を書いて、機材購入して、床剥がして、ケーブルはわせて・・・と、頭脳+肉体労働です。

大手だったらこの辺は専属部署があるんですけどね。会社の規模が大きいので、とてもじゃないけどひとりじゃ無理。

でもねぇ、ベンチャーは兼業なんですよ。1人~2人はネットワーク強い人がいるもんなので、だいたいその人がやらされますね。
超大変だけどスキルが身につくので悪いことばかりではないです。ネットワークスキルって机上じゃなかなか身に付かないものなので。

3.お金周り

請求書管理もやります。経理・総務とのやり取りもしょっちゅうです。
大きい買い物するときは稟議通さないといけないので、情報集めてメリデメを上層部に提出します。
綺麗なドキュメントが書けるようになりますね。

必然的に業者さんとの付き合いが発生し、名刺もどんどん増えていきます。
営業電話も多いです。

対人スキルが身に付きます。
相見積もりを取ったり、物事を進める段取り力なんかも自然に学べますね。

4.クラウド関連

目下の課題はこれですね。
ほんとやたら仕事が増えまして、その殆どがクラウド環境絡みです。
もはやクラウド上でのデータ管理がデファクトスタンダードですよね。
私はAWSとさくらインターネットサービスの管理を全面的に任されておりまして、毎日胃が痛いです。

何か大変かって、クラウドサービスを使うには前提知識が必要になるということです。
分かりやすい例でいうとAWSの見積書です。知ってますか、AWSの営業って見積書すら作ってくれないんですよ。自分でやるんです、自分で。
カリキュレーターという公式のWEBツールがあるのでそれを使って自分で見積もるんです。

もうね、えらいびっくりしましたよ。営業が見積書出さないってどういうこと?って最初は食い付きましたけどね。それがルールらしいのです。

おかげさまで今、私は社内のあちこちからAWSサービスの見積を依頼、相談されていますよ。私がAWSの営業になっても良いくらいです。笑

あとね、コスト管理です。これは超が3つ付くくらい重要です。
AWSって他のクラウドサービスに比べて高いんです。
しくじるととんでもない金額を請求されますからね。
きちんと課金システムの内訳を調べないとえらいことになります。
機能によって課金のされ方が違いますし、条件も複数存在しますので。

月にどのサービスがどれくらいコスト掛かっていて、それはどのような根拠で、かつコストカット可能か否か?

私は寝ずに調べましたよ。
ほんとね、疲れました。。。とほほ

さらにね、機能が消えることがあるんですよ。
少し前までそこにあったのに、今日見たら無いんですよ。
AWSって機能の進化が速すぎて、バックアップ機能にしても旧式のやり方はもう使うなみたいな感じで告知があって、次から次へと新機能が出てくるんですよ。
そんでもって半年前にあったメニューが別のところに飛んでいたり、サービス名が変わっていたり、廃止になっていたり・・

ふざけんなーーー!

って何度叫んだことか。

どんな人が向いているのか?

まぁ、インフラは会社によってやること違うので何とも言えないんですけど、ネットワーク技術をはじめ対人スキルやIT機材の知識もつけられるし、そういう意味では広範囲のスキルを得られるので、座っているだけじゃなくて人と話したり体動かしたい人は向いているかもしれません。

あとはフルスタックエンジニアを目指している人にはおすすめです。
どこかでインフラの経験を積む必要がありますからね。

そんなわけで今日はこの辺で。
ではまた。

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