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絶望プログラマー(フルリモートワークってそんなに良い?)

新卒・中途採用をやっているとですね、
いやぁ、「フルリモートワークですか?」という質問が
多いこと多いこと。

ほんとそればっかりです。
もしかして、

IT業界=フルリモート

になっちゃってますかね。

フルリモートだけのためにIT業界に入るととんでもないしっぺ返しをくらいますよ、これまじです。

確かにITとリモートワークの親和性は高いですけど、人間関係ができていない状態でフルリモートワークを行うと、意外とデメリットが多いんですよ。

リモートワーク3年経験していろいろと痛い目に遭いましたからね。
けっこう大変ですよ、リモートって。

私のチームはコロナが流行りだした頃、社内でいち早くリモートワークに切り替えて、最終的にはフルリモートワークとなりました。
(現在は出社とリモートのハイブリッド)

通勤時間がカットされる分、さぞや作業効率上がって仕事がはかどると思ったんですけど・・、

ぶっちゃけ、そうでもなかったです。笑

むしろ若手から「出社させてくれ」と言われるようになってしまいました。

フルリモートワークの何がいけなかったのか?
問題となった点は大きく2つあります。

コミュニケーションメンタルです。

問題点1:コミュニケーション

ZoomやSlackで開発仕様を決める打合せを行うようにしたら、急に効率が落ちるようになりました。

対面に比べてWEBだと駆け引きの難しさが目立つようになり、普段会話のうまい人がWEB会議になると調子出なくなってしまったのです。

さらにチャットを多用するようになって、詰める内容が活字になること自体は記録が残って良いのですが、会話に比べて活字は情報量が少ない分、文章のキャッチボールが多すぎて余計な時間コストが発生しました。

話せば一瞬で済むことを
活字に起こしていたらそりゃぁ時間かかるわけですよ。

無機質な活字が原因で喧嘩になることもありました。

もう最悪でした。

Teams、Zoom、Slack、Chatwork・・

様々なツールがありましたが、

結局「電話」が一番使われていました。

うちってシステム作っている会社なのに、バリバリのIT会社なのにですよ、
電話ですよ電話!(大きい溜息)

さらには、
インターネット経由のツールを用いたコミュニケーションは人によって回線環境が悪く、声が途切れ途切れでカメラも写らないというケースがけっこうありました。
そういうのって会社が社員の自宅通信環境を担保するべきなのか、会社によって異なりますよね。

まぁ、とにかく最初はうまくいかなかったのです。
今はみんな環境揃えてくれて良くなりましたけど。

問題点2:メンタル

メンタルの方はもっと深刻で、Z世代の若手が軒並みプチノイローゼになってしまいました。
特に地方から出てきた子はメンタルをやられるのが早かったです。

1日中アパートで独りっきりでカタカタとキーボードを打つ日々が永遠と続き、「実家に帰りたい」と言い出したんです。

この問題には動かざるを得なかったです。
すぐさま対処を施しました。

上に相談して、ハイブリッド(週2日出社)に切り替えたのです。

するとどうでしょう。
問題が徐々に解消されてきたのです。

リモートではなく、対面で打合せすることにより短時間で開発仕様を詰められるようになりました。

実家に帰りたいと言っていた子は会話に飢えていたようで、出社するようになって社内で先輩同期と話すうちに息を吹き返しました。


確かにフルリモートワークは魅力的です。

でもそれは人間関係ができている状態での話です。

これから人間関係を構築しようとしている人にとっては、フルリモートというのは決してメリットばかりではないことを私は実際に経験して学びました。

よって、引き続きうちのチームはハイブリッドでいきます。
今日はこの辺で。


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