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堕ちたように見える人々〜さなぎ化〜

「悪いことがたくさん起こるのは、自分が間違っているから?」


心の探索。

色々なことが重なったり、自分にとってとてつもない負荷がかかってきて、しばらくダウンした経験がある人はいらっしゃると思います。ちょうど今がそうだという方も見えているかもしれません。

私はそうなった時が何回かありました。生命維持装置が発動したかのように、一気に色んなことができなくなって、人生が止まったように、そしてこれからどうなっちゃうんだろうと見えない将来への不安と、無力感が目の前にドシッと居座るようでした。


2回目の発動の時に、ネットでこうした時期について検索してみました。「人間のさなぎ化現象」という記事が色々ヒットして、ぶち当たっている人は他にもけっこういることが分かりました。

さらに、前兆として悪いことがたくさん起きたりするのですが、こうなるのは辛いけど、悪いことではなく、”成熟”への必要ステップであり、”サナギ化スタートの合図“という良いお知らせみたいなものだということも教えていただけました。

この「メタモルフォオー」、つまり蝶に変態する前に一旦サナギ化し外側を強くして、中側の全てをドロドロにし蝶としての機能と容貌に形造っていく工程。
外から見ると不動に見える作業でも、中ではとても激しくて。赤ちゃんが積み木を高く積んだあと拳をたたきつけるような、描いた絵の上にガバッと色をベタ塗りして、その上にまた絵を描くアート作品の描き方のような、打ち壊して築き上げる作業なのでとてもエネルギーが要るんです。
だから、一見圧力にただ負かされたように、闇落ちしたように見えますが、ある場合には引きこもって向き合うことが必要と言えるのです。


サナギ化ライフ中の注意点


この時期は周囲から、心配して元に戻そうとされたり、迷惑を被っているというメッセージと人離れ、お前が間違っていると上から話す人々、卑下する態度を強める人々からの、無自覚変態を阻止する圧力が来やすくなります。
また、この大変な時期に助けてくれる人が現れるとしても、その後状況が良くなっていく時期に実は蝶になるということが分かると、それを喜ばない人もいます。
堕ちてるあなたが都合がいいという悲しい人ー変態失敗者の善意の仮面が壊れ、その人の弱さが見えてくるのです。

だから、本人もサナギを頑丈にしておかないなら、あなたも同じく変態失敗ー中身がドロドロなまま円熟に向かわず、敵のエサ、”カモ”になり続けて、アリ地獄から抜け出すのが一層大変な人生に引きずられることもありえるでしょう。

しかもサナギの期間は、ある人は週末だけこもってなんとか働けてるとか、数ヶ月、一年、数年に及ぶ引きこもりなどバラバラです。
体力の有無やきっかけの種類、問題の種類と大きさ、年代、時代が進む中どのタイミングか、本人の意志などでかなり個人差があると思います。


蝶だけでなくほかの色々な虫や動物たちも、辛抱しつつ同じような工程を経て成熟を目指しています。

私たちといっしょに、この同じ地球上で。

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