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ハンガリー留学5か月後の英語力について〜英語はメンタルスポーツだった〜

2023年9月からハンガリーに留学をしているジュウです。この記事では、留学開始前と、渡航後5か月経過した現在の英語力について振り返ろうと思います。


0. 留学の詳細

日本で新卒から2年間会社員をした後、2023年9月からハンガリー・ブダペストにあるELTE大学のコンピューターサイエンス(以下、CS)学部で留学を始めました。

ハンガリーの公用語はハンガリー語なので、英語話者が多くないと言われていますが、ELTE大学のCSプログラムにはハンガリー語の他に、留学生を対象とした英語のプログラムがあります。

僕は英語のCSプログラムで勉強しているので、授業や試験はすべて英語で行われており、先生やクラスメートとも英語でコミュニケーションをしています。

1. 渡航前の英語力

渡航前の英語力は定量的な指標としてはIELTS overall 6.0, TOEIC 835, Duolingo English Test 105 で、Global Scale のCEFRではB2レベルでした。
スピーキングとリスニングのレベルは、定性的ですが、簡単な子供の日常会話レベルであれば(お腹空いた、ご飯何食べる?、トイレ行きたい、自己紹介など)咄嗟でもなんとなく反応できるかなという感じです。

英語力向上の一貫でTED Talkや洋画を見るという勉強もしていましたが、英語字幕なしだと、最初の1分くらいで置いてけぼりになり続かない。英語字幕があれば、わからない単語が連発しない限りなんとかついていけるレベルでした。これは、もはやリスニング力というよりリーディング力だった思います。

2. 1学期前半の英語力

上記のようなレベルでハンガリー留学が開始したのですが、一学期目を振り返ると最初の1か月はかなり英語で苦しんだなと思います。

まず驚いたのが「周りの留学生の英語レベル高すぎ!」という点です。

僕のクラスにはキルギス、パキスタン、トルコ、ヨルダンなど非英語圏から来た学生が多いのですが、彼らのほとんどはIELTS 7.0~8.0くらいを取得していました
幸か不幸か、日本文化は他の留学生から人気があるので話しかけてもらえるのですが、彼らが話していることはほぼ聞き取れず、よく分からないけど相槌をうつ、といった感じでした。頑張ってこちらからも話そうとしても上手く文章を組み立てれずに、会話にならないこともありました。
かなり悔しさと辛さを感じたのを覚えています。

授業は構造的に理論立てて話してくれるので、クラスメートとのスラングまじりの日常会話ほど壊滅的ではなかったですが、専門的な内容を学習するので、毎日予習復習をしないとまったくついていけないレベルでした。
幸い、日本で働いていた時に情報系の資格試験を取得したりしてたので、それらを英語で復習する形で進められました。

3. 1学期後半の英語力

前半はかなり英語で苦労したのですが、一学期目の後半から徐々にそういった苦労がなくなったことを覚えています。

純粋な英語力が向上した(単語力、リスニング力)のではなく、拙い英語でも生きていくためのメンタルを築くことができた感じです。
具体的には、以下のようなことを日々意識していました。

  • 短期で英語力が改善するような”マジカルソリューション”は存在しないことを受け入れる

  • 英会話において、完璧主義すぎるのは悪。みんなBroken Englishでも堂々と話している

  • ジャパニーズアクセントに誇りを持つ。アクセントって悪いものじゃなくて、素敵なもの!

  • リスニングにおいて、なぜ聞き取れないのかを分析する(苦手な言い回しがあるのか、特定の単語を知らないのか)

  • 友達が言ってることが分からないときは、I don't understand / I didn't get it とためらわずに言う。日本語に訳しても理解できない話をする人もたまにいる

  • 自分の英語力が原因じゃなくて、相手とのコミュニケーションの相性が合わずに上手く理解できないことも多々ある

  • 他の日本人が話す英語から学ぶ

  • 新しく学ぼうとするより、知っていることを正しく使えるようにする(単語、文法)

他にも挙げるとキリがないですが、以上のようなことを意識してました。

これらを実践しながら、英語が上手くなくても頑張っている自分を受け入れることができて、英語起因で起きるストレスがとても軽くなったように感じます。

また、学校の課外活動のハイキングイベントに参加したのですが、それも自分の中で英語のハードルがぐんと下がった体験でした。
安全にハイキングを楽しむためには参加者同士のコミュニケーションがとても大切のため、ためらいを感じる暇もなくとにかく英語を話さなければいけない環境に身を置くことができました。(みんなついてこれてるか確認したり、しんどそうな子がいたら声を掛け合ったりなど)

4. 現在の英語力

1学期後半からは上記のメンタルヘルスが効果的で、前半に感じたようなちんぷんかんぷん、Overwhelmed!みたいな感情は無くなりました。
英語に対する苦手意識が減ったことで、冷静に英語力向上のためにやるべきことを一つ一つ積み上げることができていると思います。

渡航前に受けたIELTS以降に語学試験を受けていないので、数値的な成長は分かりませんが、5か月が経過して、確実に英語が成長した実感があります。

  • Youtubeで英語のコンテンツを見て理解できる(字幕なし)

  • 英語字幕があれば、洋ドラマをワンシーズン熱中して楽しめる

  • 友達との英会話にストレスを感じづらくなった

  • 小学生・中学生レベルの簡単な洋書なら辞書引かず読むことができる

  • 英語で夢を見ることがある

  • スラング的なのも使っちゃう。海外かぶれ

以上、思ったより長文の記事になりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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