見出し画像

イギリスではロックダウン解除に慎重な意見がまだ優勢。海外渡航は限定的となる見込み。

6月末をめどにイギリスでは全面的なロックダウン解除が見込まれますが、専門家の意見は未だに懐疑的です。

こんにちは英国紳士です。機関投資家や海外駐在員を経験し、準富裕層になった私の投資や海外経験について付加価値のある情報を提供しています。

1. イギリス国内の専門家の意見


ChrisWhitty Chied Medical Oficcerは、早急なロックダウン解除は、再びコロナ・ウィルスの感染拡大を招くと警鐘を鳴らす。ワーストケースでは、6月末までに、3万人の人命が追加的に失われる可能性を示唆しています。

政府としては、経済的な理由から、可及的にロックダウンを解除したい一方、ウィルス感染開始以降、英国のウィルス対策は常に科学者の後手に回るなど、政府は批判の矢面に立たされ続けています。

既に、英国内では35%程度の国民がワクチンを接種済みであるにも関わらず、国内の専門家は今年後半の感染再拡大を強く予想しています。ワクチンが効果的でない新たな変異種の出現は蓋然性が高く、ワクチンの有効期限は長くは持ちません。ワクチンの接種を継続する状態が、かなり長い期間続く事は確実視されます。

2. 海外渡航時の陰性証明の強化

目下、日本のみならず他の先進国においても、入国時の陰性証明の提出や自主隔離政策は緩和されるどころか、厳格化される傾向にあります。

このことは、当方が過去指摘していたように、政府は自国優先主義に走るため、国内市場の回復を目指すものの、水際対策を緩めないと言う見方に沿うものだと考えています。


既にイギリス国内では夏の休暇の予約状況がかなり進んでいると報道されています。しかしながら、証明書取得の費用・手間や自主隔離期間を考えると、海外渡航に対して、かなりの制約が引き続き課されると考えます。

そのため、観光産業に対しては引き続き慎重に見ています。少なくとも、先行指標になり得るイギリスにおいて、ロックダウンが徐々に緩和されていきますが、感染者数が増えていかないことを確認する必要があると考えています。一方で、国内需要関連のセクターにおいては、業績底堅いと見ています。今後のオフィス復帰や、国内輸送の使用状況については、次第に回復していくと考えています。

好きフォローして頂けると、もっと価値のある記事を書く励みになります。

英国紳士

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?