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[NBA]キャリア晩年の移籍先

長年ウォリアーズを支え、BIG3としてステフィン・カリーやドレイモンド・グリーンと共に輝かしい黄金期を経験してきたクレイ・トンプソンが遂に移籍することになった。

移籍先は23-24シーズンのプレーオフでファイナル進出を果たしたダラス・マーベリックス。

3年5000万ドル、プレイヤーオプション付きの条件で契約。

ルカ・ドンチッチとカイリー・アービングのデュオを中心とした勢いあるチームにクレイという強力なピースが加わることとなる。

度重なるケガや年齢によるパフォーマンスの低下から、浮き沈みの激しさが見受けられた昨シーズン、これまで通りの活躍を期待するのは難しいとは思うけれど、新天地でクレイ・トンプソンがどのような活躍を見せ、マーベリックスに順応して行くのか。

馴染みのチームから去り、新天地を求めたクレイ・トンプソンはこれまで得ることが出来ていなかった変化を求めているはずだ。

その変化を得た先でどんな姿を見せることになるのか、今から来季のゲームがとても楽しみになるトレードとなった。

スパーズはCP3の終の棲家となるか?

23-24シーズンをウォリアーズで過ごしたクリス・ポールは、求められた役割をこなしながらチームに貢献する働きを見せたが、期待を上回るような内容にはならなかった。

引退が間近に迫るキャリア晩年で優勝を目指せるウォリアーズに移籍をしたものの、プレーオフに進出することも出来ないままにシーズンを終えてしまい、結果的に貴重な一年を消費することになった。

ただ、すでにチームとしての形が出来上がっているウォリアーズの中で、シックスマンというこれまで経験してこなかった役割を担いながら、主力のバックアップとセカンドユニットを牽引する必要があったポールは、これまでとは異なる立場と方法でチームを導く必要があり、一年で望ましい結果を出すことは難しかったのではないかと思う。

既存の要素を残しつつ新たなチームのカラーを落とし込んでいくことは容易ではない。

しかし、近年ポール自身が高いパフォーマンスを維持出来なくなっていることもまた確かである。

常に付きまとう健康状態に対する不安とシュート精度の低下、またディフェンス面では足が付いていかない場面も目立った。

その代わり、バスケットIQを活かした「読み」で味方に指示を出して相手チームのオフェンスを挫く手腕は見事で、ベテランとしての上手さはいまだに健在である。

そんなポールが終わりの年となるかも知れない、来シーズンを過ごすチームとして選んだのがサンアントニオ・スパーズだった。

名将グレッグ・ポポヴィッチが率いるスパーズは、将来的にキングとなるであろうウェンバンヤマを獲得し、まさにこれから力を付けていくチームとなっている。

そこに経験・頭脳そしてリーダーシップを併せ持ったポールが加入することになれば、メンターとしてポジティブな影響をチームに与えることが出来るはずだ。

ポールには再建チームだったサンダーをプレーオフまで導いた功績もある。

ポールはそういった若手の育成を行いながら強いチームへと成長させていくという、自身に合ったスタイルを最終的に選んだのかも知れない。

ただポールが加入し、スパーズの成長が促されたとしても、恐らく来シーズンでの優勝は難しいだろうと思われる。

クリス・ポール自身にリングを諦めるという意識はないかも知れないが、自分自身に対するよりも外に対する影響を残すことで、引き際のレガシーを築くという考えもあるのかも知れない。

果たしてポール加入後のスパーズがどのような可能性を見せていくことになるのか、来シーズンの活躍に注目が向けられる。

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