未来への郵便ポスト
近未来小説「ある日の"未来"」を書き終えて、少しほっとしているところです。
みなさん、改めて、応援ありがとうございました。
私は未来の子どもたちのために、今できることは何かを考え、まずはできるだけ多くの人と危機感を共有したいとの思いから、この小説を書き始めました。
その思いがどこまで通じたのか、甚だ心もとない限りですが、多くの方々に読んでいただけただけでも、書いてよかったと思っています。
さて、10年後の未来がどうなっているのか、それを決めるのは今を生きる私たちです。
私は、小説で書いたような危機が現実とならないことを祈っていますが、このままでは危ないのではないかとも考えています。
ちょうど今、選挙カーが候補者への支持を訴えながら、家の前を通り過ぎていきました。
今私にできることにもう一つ加えるとしたら、それは一票という私に与えられた権利をきちんと行使することだと思っています。
それは余りにも小さな権利ですが、それをきちんと行使することが、未来を変えることに繋がると、私は確信しています。
候補者が何を訴え、何をしようとしているのか、それを自分の頭で考え、判断し、選択する。
この一見地味で、なんの力も持たないように思える行動こそが、未来のあり方を決めるのだと思っています。
私は2年前、エッセイ「現代の危機」のなかで、政治家やオピニオンリーダーと呼ばれる人々の意見を、以下のような基準で判断していると書きましたが、それは選挙の候補者選びでも同じです。
それは、その意見が、
分断と対立をもたらすのか、それとも融和をもたらすのか、
差別や格差の拡大に繋がるのか、それとも縮小させるのか、
紛争や戦争への道なのか、それとも平和への道なのか、
自然をこれまで以上に破壊するのか、それとも保護するのか、
人間の欲望をもっと拡大させるのか、それとも抑制するのか、
持続不可能な社会になるのか、それとも持続可能な社会へと導くのか、
人権や人間の尊厳を軽視するのか、それとも尊重するのか、
といった価値観による判断です。
今回は統一地方選挙ですから、地域に密着した課題について意見が闘わされるわけですが、現代のように、地域の相互依存が深まり、地球規模の課題がそのまま地域に直結する時代となっては、地球規模の課題を解決することなしに、地域の課題も解決することはできないと、私は思っています。
こうした意味で、選挙の投票箱は、今の私たちの意思を未来に届けるための、「未来への郵便ポスト」なのだと思います。
あなたはどんな思いを、未来の子どもたちに届けたいでしょうか?
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