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米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』

 小市民シリーズ、15年をおいての満を持しての最終巻!
 中学時代に起きた、小鳩くんと小山内さんが出会い、小市民を目指すきっかけになったと思われるクラスメイト轢き逃げ事件と、現在の、似たような状況で起きた小鳩くん轢き逃げ事件が交互に語られる。そこから、二つの事件には何かしら関連性があるのでは?とまでは分かった。あと、一つ目の事件の犯人も予想がついた。
 この巻の特徴は、小鳩くんは全治6ヶ月なのでできる限りの範囲でしか捜査ができなくて、その分を小山内さんが担っていた点。新しくて面白かった。
 そして、読後感もとても良かった。久々にミステリーらしいミステリーを読んだけど、やっぱりミステリーはいいなあ。

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