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1000回の重み。

前回の投稿で愛宕神社の千日詣りについて触れた。

7月31日夜から8月1日早朝にかけて
愛宕神社に参拝すると千日分の御利益がある。
それが千日詣り。

「今年は千日詣りに行くぞ!」

投稿後、
7月31日の夜決行に向け動いた・・が調整つかず。

今年は断念・・・のはずだった。

しかし!

「千日詣りの祭礼日は
 7月23日~8月1日朝までとする。」

との情報を愛宕神社のHPで得た。

「これならいける。よし行こう。」

思い立ったが吉日。

早速、参拝した。

今月2度目の愛宕山である。


千日詣りにて。

「おのぼりやす」

「おくだりやす」

これが千日詣りにおけるすれ違いの挨拶である。

挨拶ひとつとっても
特別な祭礼日であることがわかる。
いつもと違う雰囲気に襟を正した。

千日詣りは、1回で1000回分。
文字通りの1回×1000回だったらどうか。

とてつもない精神力を持った者、
常人ではない者しかできないだろう。

それをやり遂げた人がいる。
愛宕山より累積標高の高い奈良の大峯山で。
しかも1000日連続で。

「塩沼亮潤さん」

私が私淑するひとりである。

千日回峰行で名高い大峯山。

その大峯千日回峰行の満行者である塩沼亮潤さん。

金峯山寺から大峯山頂の山道。
累積標高1400m、往復48km。
1000日連続。
(5月3日から9月3日まで連続120日を9年間)

毎日、
死出装束に身を包み、
短刀を懐に忍ばせ、
提灯片手に0時30分に出発。

毎日、
16時間の回峰行。

毎日、
4時間30分睡眠。

「途中で行を終えることは許されない。
途中で終える場合は短刀で腹を切って自害して行を終えよ」

懐に短刀を忍ばせるのは、この厳しい掟があるためだ。

そんな過酷な大峯千日回峰行の
満行者である塩沼亮潤さんから心の定め方を学びたいと
著書を貪り読んだ時期があった。


図書館で借りて固め読み。


塩沼亮潤さんの
「心構え」「生き方」「人生観」「世界観」
心の琴線に触れる珠玉の言葉の数々。
に感奮したものだ。

「千里の道も一歩から」
1000回には遠く及ばないが、
何事も小さな一歩から始めてみよう。

千日詣りを終え、
1000回の重みをしみじみと感じた。

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