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-注目若手ヴァイオリニストはやっぱり凄かった- 栃響第114回 定期演奏会  小森康弘 荒井里桜


年始の地震から仕事でやや疲弊していた中、今回のコンサートではとても癒されました。

音楽の力、演奏者の力ってすごいなと改めて思いました。


公演の内容は以下の通り。

•ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」
•ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲
•マスネ/タイスの瞑想曲(アンコール)
-休憩-
•エルガー/創作主題による管弦楽のための変奏曲《謎》(エニグマ変奏曲)
•エルガー/威風堂々 第四番

去年はウクライナフィルのドヴォルザークの第九で一年を締め括り、
今年の始まりもドヴォルザーク。良きです。


にしても凄かった。
ゲストヴァイオリニスト荒井里桜さん。
ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲と
アンコールで、マスネ/タイスの瞑想曲
を演奏。


去年のはじめごろだったか、YouTubeで彼女の演奏を聴いたのをきっかけに、色々なバイオリンの曲も聴くようになりました。

CDの演奏も好きですが、今回初めて生で聴き、圧巻。

あくまで素人で浅学な私の感想ですが、
高音は華やかと繊細さの両方を感じられるし、低音には特に丁寧さと柔らかさを感じました。

演奏姿には美しさとクールさを感じた一方、演奏後には親しみのある笑顔でステージの雰囲気を作っていました。

演奏後の休憩時間、近くの客席にいた年配の男性が「いやぁ〜、あんなに上手いと思わんかった〜…」と言っているのが聞こえてきました。
一列前の方々はパンフレットにある荒井さんの紹介をじっくり再読していました。

演奏で観客の心を動かしている、カッコいいですね〜!
ほんと、いくらでも聴いていたい演奏でした。

そのうち、日本ではなかなかお目にかかれないヴァイオリニストになるのではないでしょうか。応援していきたいですね。楽しみです。


そして、マエストロ小森康弘さん。
経歴もすごい方ですが、親しみのある雰囲気の方でした。
威厳で引っ張るというより、みんなで良いものを作ろう!みたいな姿勢が背中から、時折見える表情から、感じられました。とても温和な感じで。

それに牽引されるかのように栃響の皆さんも、演奏の迫力の一方、アットホーム感溢れる雰囲気でした。
終演後、ステージから客席に手を振る奏者の方もいて、世界的楽団の来日とは違う、地元楽団の良さを感じられました。


素晴らしい地元楽団がある
栃木で育つ少年少女たちが羨ましいですね。
実際きょうも、幼い子どもたちや、高校生などを複数人お見かけしました。


会場では丁寧に描かれたパンフレットも配られたので、それを再度読みながら、時々息抜きしたいと思います。

とりあえず今週はポール・ウェラーとドヴォルザークの曲を聴き続けることになりそうです!

終演後の宇都宮文化会館前




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