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読書感想 又吉直樹 東京百景

芥川賞作家又吉直樹さんのエッセイです。
又吉さんのなかの「東京」が色々な側面から鮮明に描かれています。エッセイなのにとても文学的な匂いがする作品です。


言葉の選び方や文章のリズムが、たくさんの文学に触れてきた人のそれだなあと感じました。
(あくまでわたしの個人的な感想です)
又吉さんは売れない時代にたくさん読書をしたみたいですね。

こういった作品に触れると、語彙力というものは読書によって培われるのだろうな、と思ったりします。

日頃色々な人と接しているなかで、豊富な語彙力で相手にわかりやすく物事を説明できる方を見ると、ああ、頭の良い人だなあと感心すると同時に、きっとたくさん読書をしてるんだろうな、と思ったりします。 

わたしもたくさん読書をして、語彙力を育成したいなあ。
(語彙力以前に最近言葉が出てこなくて困ってますが…)


あと、このエッセイで素敵だなあと思うのは、やっぱり芸人さんだけあってボケとツッコミがちゃんと存在してるんですよね。

笑いどころが、「あはは〜」じゃなくて
「ブッ」と吹き出すような感じです。(細かすぎて伝わらないですね…)

東京の街で出逢った人々との悲喜こもごもなエピソードが、ユーモアあふれる切り口で綴られています。起こったことをそのまんま書くのではなくて、時々イマジナリーな存在も出現させて作品を上手に味付けしてる感じです。

又吉さんの小説の方は未読なので、今度読んでみたいと思います。








 

 







 



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