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渡邉有
2024年1月22日 08:11
青空文庫でぼーっと読みました。多分5回目くらいの再読でしょうか。自分でも頭おかしいのではないかと思ってます…。9歳になる男児、米の視点で物語が進行します。米の家は6年前に渡米した父親から病気という知らせが届いたきり、半年あまり送金がとだえているため、姉は看護師見習いとして家を出ています。まさかのときに役に立つからと刺繍を習い続ける母と二人で寂しく暮らしています。米は自分の家が非常に貧しくなった
2023年7月23日 19:04
引き続き横光利一特集です。笑 横光利一の代表作です。これまたすごい作品だと思いました。 まず文体が独特です。段落や句読点が極端に少なく、人によってはかなり読みづらいと感じる文章だと思います。 あらすじとしては、ネームプレート製作所で働く「私」が、一緒に働く同僚の職人からスパイだと疑われたり、また疑ったりして、互いに疑心暗鬼になりながらついには殴り合いに発展し…、みたいな物語です。語り
2023年7月8日 09:36
横光利一の短編小説です。こんな不思議な小説初めて読みました…。 この作品は旅芸人一座の12人の男女が共に夜逃げをする物語で、極限状態にある人間の心理や、彼らが不幸に見舞われるたびに起こす行動がかなり細かく描写されています。それにも関わらず、それほど陰湿な印象はなく、むしろユーモアに富んでいて笑える部分があるように思えます。(私には) 夜逃げの道中互いに疑心暗鬼になったり、急に結束が深まっ
2023年6月30日 13:13
横光利一の短編小説です。青空文庫で読みました。短いのですぐ読めます。一度読んで心臓を撃ち抜かれてしまい、もうすでに10回くらい読んでます。時々自分は頭がおかしいのではないかと思うことがあります…。 未曾有の大降雨により都市が滅亡していくさまが淡々と、一人称や三人称ではなく神視点(ってやつ?)で書かれています。とても硬い文章なのに臨場感があって、架空の都市のフィクションとして受け流せない、明