調停という名の修業で得たもの
調停が終わる日
結果を前にして今の心境
今日の私はすごくドキドキしてる。
それは『調停の審判が出る日』だから
去年の5月から始まった
養女と実母の面会交流調停
調停中は気持ちが不安定でとても辛かったけど
調停は‘’私と旦那の絆を深めてくれた”と
今では思えるようになった。
それでも最終的な結果は私たちの理想とはかけ離れているだろうし、これから始まる新しい生活にドキドキしている。
そのドキドキを言葉にする為に、今このnoteを書いている。
調停は本当に私を、私たちを成長させてくれた。
人生で経験する側の人間になるなんて思ってなかったし、経験しなくて済むならその方がいいとも思うが、結果的には経験できてよかった。
調停をしてよかったと思う理由
調停をして良かったと思う理由は3つある
自分と向き合う時間を持つ事ができた
1つ目は
“自分と向き合う時間を持つ事ができたこと”
調停は1ヶ月〜1ヶ月半くらいのペースで行われる。
その都度、自分たちが意向や気持ちを伝えたり、相手の意見を聞いてこれをもとにどうするか考えたりしながら、交互にそれぞれの意見をを交換し合う。
時には調査員の人が訪問に来たり、試行的に面会交流をしたりする。
自分のペースではない、ペースで物事を他人と決め
全く交わらない相手と話す事は相当な負担だった。
複雑な気持ちになったり、未来が不安になったり、落ち込んだり、旦那とぶつかったり色んな事があったけど
『なんで私はこんなに不安になるの?』
『何が私を怖がらせているの?』
『私の本当の気持ちは何なの?』
とたくさん自分と対話し
『実母は知らない人で、話を聞いている限り信頼には当たらないから怖い』
『だからと言っていいお母さんになれてない自分はダメな人間なんだ』
『本当の子どものように愛せないないとこの家族がダメになる、またひとりぼっちになる』
と自分の本音を知って
『そっか、怖かったよね』
『頼る人がいない中、1人で今まで頑張ってきたんだね』
『大丈夫!私はわたしが大好きよ。生まれてきてくれてありがとう』
と自分を励まし
『信頼しなくない人を無理に信頼しなくてもいい』
『できない部分があってもいい、頑張ってるところもいっぱいあるんだから』
『とりあえずただ今できることだけすればいい、これがたとえ息をするだけでもとっても重要なことをしてるんだ』
とその時々の自分を受け入れてきた
その経験で私は色んな私を知る事ができた
初めは『こんな私はダメだ、変わらないと!』 と思っていたが
今では『こんな私がどう生きるか?』と思えるようなってきた。
そのいまに至るまでには色んな事があったし、とっても大変だったけど、調停は確実にそこに行き着くまでのスピードを加速し、今に至らせてくれた。
自分たちの力ではどうしようもない事が起きた時の対処法
2つ目は
“自分たちの力ではどうしようもない事が起きた時の対処法を知った”
その方法とは
『この状況で、今できる事は何か?』とひたすら考えること
そして、ただそれを繰り返すことだ。
世の中には『自分たちの力でどうにかなること』と『自分たにの力ではどうにもならないこと』がある
ただ、狭い世界にいるうちは
『頑張ったらどうにかなる』
『どうにするために誰かを頼る』
『どうにかならない事はない』
と思って生きていたところがあったし
“どうにかしよう!!”と周りを変える事ばかりしていた。
それは私自身も周りに合わせて生きてきたからかもしれないし
私のいうことを聞いてほしいという未熟さだったのかもしれない
それなのに調停は私たちが何を言おうが、それ通りに話を終わらせてくれるはずもなく
自分とは正反対の、むしろすごく嫌なことを要望している相手との調停となると余計に不安と怒りが増幅して、これからどうしていけばいいのか?と暗いトンネルの中にいる気持ちだった。
そんな時にその状況を受け入れ、“今の私たちにできる最善は何か?”と考え、行動し続けた。
その経験は私たち夫婦にに“自信”と“信頼関係”を与えてくれた。
『この人とだったら、一緒に乗り越えていける』
そう思わせててくれたのは、本当に財産になった。
対話の大切さ
3つ目は“対話の大切さを知った”
自分との対話、パートナーとの対話
他にも保健師さん、弁護士さん、心理士さん、支援者さん、同僚、上司、友達など周りにいて、私たちを支えようとしてくれている人たちとの対話
この調停期間に私は色んな人たちと対話をして
色んなことに気づき、支えられてきた。
対話は“インプット”できるし、“アウトプット”もできる。
新しい情報や知識を得るだけでなく
自分の気持ちを整理したり、自分の気持ちを言葉にする事で知る事ができたり
その力は偉大だと感じたし、これからも色んな対話をしていきたい。
対話とは、言葉で伝え合うだけじゃなくて
手話や、筆談、ノートに気持ちを書き出す、こうやって書き記す事が相手や自分自身と対話する事にもなる。
私は対話が大好きで、対話は私にとってとても重要なものなのだと気付いた。
幸せになる勇気
そんなこんなで、『調停で色んなことを得た』と言えども、これからの未来は不安になるのも事実であり、正直私は今すごくビビっている。
これからの生活が、変わってしまうのではないか?面会が始まってもみんなで仲良く暮らしていけるのか?と
頭の中で不安さん達が口々にお喋りをし続けている。
それは今までの私の思考の癖が、慣れ親しんだ方法をとっているのだろう
それはそれとして、私は今から“幸せになる勇気”と言う本をもう一度読み返そうと思う。
過去はもうない
未来はまだ来ていない
だから今をどう生きるか
を考える為に
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?