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袖すり合うも他生の縁

「袖すり合うも他生の縁」(そですりあうもたしょうのえん)という言葉がある。

聞いたことはあったけれど、私がこの言葉の本当の意味を知ったのは30代後半になってからだ。

それまでは、「多少の縁」だと勝手に思っていて、袖が触れるのも多少は縁があったってこと、くらいに思っていた。笑


その意味は、道で見知らぬ人と袖が触れ合うような些細なことも、全て前世からの因縁である。どんな些細なことやちょっとした人との関わりも決して偶然ではなく、何かのご縁によって起こっているのだという。

「他生」というのが、現世ではない他での生=前世や来世を指すのだという。


そもそも生まれ変わりを、輪廻転生を信じていないので、そんなこと言われても…、と最初思ったものだ。

けれど、人間長くやっていると、この人とは昔何かで一緒にいたかもしれないなと思わせるほど、縁を感じる人も、確かに出てくる。


不思議なことに、今私の職場で一緒にお仕事しているMちゃん。
先日の記事にも書いたけれど、彼女は私と干支が同じで2周り年下。

つまり、24歳も年下でまさに親子なんだけど、話していて(私は)全く違和感がなく、同級生のように接しているし、向こうもそう接してくれている。

お互いに下の名前で「〇〇ちゃん」「こまちゃん」と呼び合うし、彼女のかわいい子供たちの写真や動画を時々見せてもらうし、私も他の人には話さない、自分の推しの話を(コンサートに行ったとか)する。

恥ずかしいから、会社でMちゃん以外にこの話をしたことはない。


血液型で一括りには出来ないけれど、彼女曰く、自分はA型だからO型の人と合う。大抵友達はO型。こまちゃんはA型だけど、大人だからなんでも話を聴いてくれるから。(話が合うということ)
普通A型同士だと似たもの同士でケンカになりやすいだそうだ。

今の私たちの職場のグループは、まさに日本の縮図。
6人いるメンバーのうち4人がA型、1人がO型、もう1人がB型。

そのO型の女の子はMちゃんと同い年で、身長もほぼ同じ。
まるで双子のようだ。笑

多分150センチ、ギリ足りないくらいなので、私は心の中で「ミニモニ」と二人のことを呼んでいる。www

他の部署の男のコは「チビッコ」と2人のことを呼んだりしている。
この2人もとても仲が良い。

空気を読むというか、まるで息の合う往年の漫才師のように会話が成り立ち、聴いていても面白くて思わず笑ってしまう。


私とMちゃんは血液型が同じだからか、性格は随分と違うが、考え方やポリシーが同じで、仕事の意思疎通がとてもスムーズ。

忙しかったり、急な病欠で、申し送りや引継ぎがなかったとしても、お互いに多分こうだからこうしただろう、とか、こうしてくれたら助かるはず、とか想像・慮ることが出来て、行き違いがない。

私はもともと無口で会社では一言も自分からは話さなかった。
でも今は隣の席のMちゃんとは話す。
8:2くらいの(2の方の)割合で私も話しかける。かな。

何か話しかけられたり、質問や確認されて、たまに前のように声を出すのも億劫な時には「うん、うん」と頭を上下に振ってうなずくだけで、意思疎通が出来る。

私が思っていることは、彼女には理解出来るので、言葉を出さずとも、何かをしておけば気づいてくれる。


こうして文章にしてみたら、なんのことはない、Mちゃんがただただ”すっごい気の利く出来るコ”ってだけじゃないか。笑

私に取ったら、まるでエスパーのように私の意を汲んでくれて、本当に仕事がしやすいのだけれど。

この子が産休から戻ってきてくれて、私と仕事のペアを組むようになってから、私は仕事がやり易くなって、ストレスが軽減した。

だから彼女を応援しているし、他のメンバーとの昇格レースにも勝てるよう、全面バックアップしているし、これからもそうする。

最近、本当にこの縁に感謝しているし、これこそ前世でも何か繋がりがあったのでは?と思うほど、不思議なくらい分かり合える人間。

こんな人は家族以外で金輪際出ないだろう。
そんな稀有な存在。










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