『パーソナル・ヒストリー・メソッド』で、内定無双する!
まずは『自己分析』から、はじめましょう
自己分析とは、自分自身を客観的に理解するプロセスであると定義されます。
つまり、自分の過去の経験や行動、価値観、考え方などを振り返ることで、自分自身の特徴や強み、弱みなどを明らかにする行為を指します。
自己分析は、就職活動や転職活動などにおいて、自分の適性や能力を理解するために行うことが一般的です。
しかし、自己分析は、人生を生きる上で、もっとも重要なプロセスの一つであると言えるでしょう。
なぜなら、自分自身を理解することは、自分自身の人生を生きる上での基盤となります。
自分自身を理解することで、自分の目標や夢を明確にすることができ、また、自分自身の人生をより充実したものにするために必要な行動を起こすことができます。
自己認識によって、人は自分の存在や世界との関係を理解し、より豊かな人生を生きることができるようになります。
自己を見つめることで、人は自分の内面を深く探求し、自分自身をよりよく理解することができます。
ここで自己分析を徹底的に行い、自分の経験やスキルをどのように職種や企業のニーズに合わせて表現するかを熟考する必要があります。
また、効果的なエントリーシートを作成するためにも、必要です。
ここでは代表的なフレームワークを紹介したいと思います。
『SWOT分析』で何がわかる?
SWOT分析は、個人のキャリア開発や組織の戦略計画に広く用いられる有用なツールですが、いくつかの課題や限界も存在します。
SWOT分析は主観に基づくことが多く、個人やチームのバイアスに影響されやすいです。これにより、現実を正確に反映しない結果になることがあります。
SWOT要素間の関係性や相互作用が考慮されないことが多く、分析の焦点が曖昧になることがあります。
SWOT分析は状況の分析には有用ですが、それを具体的な戦略や行動計画に変換する過程がしばしば欠けています。
分析に用いる情報が古い、または不完全な場合、誤った結論に導かれるリスクがあります。
SWOT分析は一時点のスナップショットであるため、急速に変化する状況やトレンドに迅速に対応するのが難しいです。
SWOT分析は内部要因に焦点を当てがちで、外部の機会や脅威を見過ごすことがあります。
これらの課題を克服するためには、SWOT分析を他の分析ツールと組み合わせて使用する、定期的に分析を更新する、多様な視点を取り入れて主観性を低減するなどの方法が有効です。
また、分析後の戦略立案やアクションプランの策定に重点を置くことも重要です。
そのため、本シリーズとは別に『即戦力となるビジネススキル(編集後記の関連書籍)』の『ゼロから始めるSWOT分析』で学びを深めていただくことをお勧めします。
その他、『スキルイベントリ』、『キャリアアンカー』、『ヨハリの窓』、『GROWモデル』、『MBTI(Myers Briggs Type Indicator)』など、様々なフレームワークがあります。
これらのフレームワークはそれぞれ異なるアプローチを取っています。
どれが自分に合っているのか、色々あって悩みますよね…
パーソナル・ヒストリー・メソッド
過去の経験や出来事を振り返り、自己にとって重要だった出来事やその時の感情、学んだことを分析します。
パーソナル・ヒストリー・メソッド(Personal History Method:以降PHM)は、自己理解と自己反映を深めるためのアプローチです。
この方法では、個人の過去の経験や出来事を振り返り、それらが現在の自分にどのように影響を与えているかを理解することに重点を置いています。
パーソナル・ヒストリー・メソッドは、個人の成長と発展に深く関わるものであり、キャリアカウンセリングやコーチングの分野で特に重視されるアプローチです。
自己理解を深めることは、より効果的なキャリアの選択や人生の決断を下すうえで不可欠です。
以下に、このメソッドの詳細な説明をします。
PHMのメリット
まず、自分の行動や選択がどのような動機や価値観に基づいているのかを明らかにします。この過程で、自己認識が高まり、自分自身の本質に迫ることができます。
過去の経験から学んだ教訓は、現在や未来の課題に対する洞察をもたらします。
過去に直面した困難や成功体験を思い返すことで、それらが今の自分にどのような影響を与えているのかを見つけ出し、新たな問題解決のアプローチを発見できます。
就活においても、この自己分析は自分自身の強みや特徴をより明確にし、エントリーシートや面接で自信を持って伝えるための基盤を作ります。
過去から現在までの経験を網羅的に振り返ることで、自分の一貫した価値観や行動パターンを発見します。
これにより、「自分はこんな人間だ」という自己理解が深まり、自信を持って「自分らしさ」を表現することが可能になります。
これを俯瞰することで、自分のやりがいを感じる分野や活躍できる環境が明らかになり、企業選びの軸が定まります。
また、エントリーシートの作成や面接の準備においても、重要なポイントやエピソードを引き出し、効果的に進めることができます。
それでは、次に具体的なメソッドのステップについて解説します。
たったこれだけ!? 【PHM】 5つのステップ
「たったこれだけ!?」と驚くほどシンプルで効果的な【PHM】パーソナル・ヒストリー・メソッドの5つのステップを紹介します。
この方法は、自己理解を深め、個人の成長を促進するために設計されています。
ステップごとに具体的な行動を取ることで、自己実現に向けての道筋が明確になります。
それぞれの段階を丁寧に説明し、実生活での応用方法も提供していきますので、ご自身の成長戦略に是非お役立てください。
1.重要な出来事の記録
人生の中で夢中になったことを振り返ります。これには育った環境、教育の経歴、重要な人間関係、職歴、特別な経験などが含まれます。
2.感情や反応の分析
幸せを感じたこと
他人に貢献したこと
恩を感じたこと
それぞれの出来事に対して、当時どのような感情を抱いたか、どのように反応したかを考えます。これは、自分の価値観や動機付けの要因を理解するのに役立ちます。
3.学んだ教訓の特定
やりたくないこと
自分の中で苦手ではないこと
人と比べて得意なこと
各出来事から学んだことや、それが自分にどのような影響を与えたかを特定します。これは自己の行動パターンや考え方について認識を深めるのに有用です。
4.現在の自己との関連付け
過去のエピソード(アルバイト・インターン・ガクチカ)
過去の経験が現在の自分にどのように影響しているかを考えます。これにより、自己の行動や考え方の根源を理解し、今後の成長や変化に向けた意識を高めます。
5.未来への展望
自己PR(あなたってどんな人?)
これまでの経験を踏まえ、自分がこれからどのように成長し、どのような目標を持つべきかを考えます。キャリア計画や個人的な目標設定に役立てることができます。
PHMは、このステップに従って進行しますが、パーソナル情報(大学名・学部・語学力など)を加えることで、内容がより具体的でイメージしやすくなります。
【読者特典】PHMフィードバック サービスのご案内
読者の皆様には特典として、PHMのフィードバックを(1回)無料で体験する機会を提供します。
高評価の必要はなく、忌憚なくご自身の真の読書経験を共有してください。
私たちは皆様の正直なフィードバックを大切にしており、それを内容の改善に役立てたいと考えています。お寄せいただいたご意見は、改善ならびに質の向上に直接的に反映されます。
あなたの強みや弱み、適性は?
就職や転職、起業など、人生の転機を迎えるときは、自分の強みや弱み、適性を把握することが大切です。しかし、自らを客観的に分析するのは難しいものです。
そこで、当サービスでは、キャリアカウンセラーによるPHMフィードバックを実施しています。PHMとは、パーソナル・ヒューマン・マネジメントの略で、自分の強みや弱み、適性を客観的に把握するための手法です。
PHMフィードバックは、以下の3つのステップで実施します。
① まず、ご自身で本書を参考にご自身の過去の経験やエピソードを振り返り、自分の強みや弱み、適性を整理します。
② 次に、下記のリンクからGoogleフォームにアクセスしてください。
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