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テイラーメイドのトリートメントを受けている

嘘みたいに体が軽い。
整体というか体のトリートメントに通い出して今日で3回目。
初回、2回目で身体の重心の置き方や左右バランス、立ち方、姿勢などの計測があり、毎回何某かの運動を教わって家で習慣化するように言われてきたけれど、今日はその後の変化などを見てなのか、時間中ほぼマッサージをしてもらってきた。

気持ちよかった。

出てきたらビックリするほど体が軽い。ご機嫌で買い物をしながら歩いて帰った。

昨年末から急に襲ってきた腰痛が治らず、整形外科では脊椎管狭窄症とヘルニアだと診断され、手術するしかないと言われた。運動などで緩和できませんかと聞いてみたが、
「やっても無駄ですよ。手術以外に治りませんから」
と、断言された。
冗談じゃない。
そもそも長年、傷まないように気をつけ気をつけ使ってきた股関節が年齢とともに限界が来たらしく、少しずつ腰痛が出始めたから、観念して人工股関節手術に踏み切ったのだ。

手術後の調子は良かった。両股関節とも人工になってからはもう腰痛なんて金輪際出ないと思っていた。甘かった。

「腰痛が出るのは股関節が影響しているかもしれませんねぇ」と、言われれば、股関節が治れば腰痛も治ると思うのが人情ってもんじゃない?

たしかに股関節手術後、最初の冬は腰痛なんて全く出ないで快適に過ごせた。寒くなると痛むなんてことはすっかり忘れて過ごしていた。

ところが翌年、つまり去年。
11月に脳梗塞になった。退院後、リハビリも兼ねてせっせと歩き、調子がよかったのも束の間、いきなり激痛が走ったと思ったらそれっきり。常に腰が重く痛く、座っていると固まって伸びなくなり、座り仕事の私はほとほと困った。

整形外科では痛み止めしか出ない。運動不足で筋肉が落ちても痛みが出るから、痛み止めを飲んででも歩いたほうがいいと言われて歩いたのが悪かったのか? 歩き方が悪かったのか? だいたい生まれつき股関節が悪かった私は、股関節を使った正しい歩き方を知らない。もっと正しい歩き方をきちんと身につけてから、長距離を歩いたほうが良かったのか? そもそもこんなに変形するまで手術しないで頑張らず、もっと早くに手術をするべきだったのか?

ラッキーにも脳梗塞は軽度でリハビリは不要だったものの、運動能力になんらかの影響が出ていたりはしないんだろうか。発症直後は小指の動きが悪かったり、ボタンがうまくかけられなかったりしたのだった。 リハビリ病院には理学療法士さんもいるし、動きが悪いということを相談できないものだろうか? 腰痛と脳梗塞が関係してなければダメだろうか? 

あれこれ勝手に思い悩んで、憶測を重ね、最後にはこれが歳をとるってことなのかとため息をつくことしかできなかった。
もう手術はこりごりだ。諦めるしかない、慣れていくしかない。そう思っていた。

そんな時に出会ったのがJ's.treatmentだ。テイラーメイドのトリートメントなんだそう。

テイラーと聞くと、仕立て屋さん?と思ったけれど、採寸して、デザインし、型紙を起こし、布地をカットし、縫製してという一連の流れを指す言葉だそうだ。その人に合わせる、あつらえるという意味もある。

なるほど。

まだ3回通っただけだけれど、知らなかったことが色々わかった。

①まず、胸筋が硬くて全く開かない。胸筋が使えないと腰椎に負担がかかるらしい。

②肩甲骨が固まっていて動かない。

③股関節がしっかり使えていない。お尻の筋肉も全く使えていなかった。だから、タレタレのペタンコ尻だ。

④猫背でストレートネックで体が前傾している。

⑤歩く時に、指と踵を全く使わずに真ん中だけでベタベタ歩いている。それで衝撃が全部、腰にきていた。私の足には深いアーチがあるのに全く使っていなかったのだ。

⑥体幹が衰えて、インナーマッスルがなくなっている。これは自覚していたけれどね。

⑦顎の関節もおかしくて、顎からも全身に悪い影響が出ていた。これはストレートネックが原因らしい。体が前傾しているのにも関係していた。

ボロボロやんなぁ。まぁ、これだけ生きてきたらしゃーないか。

そもそも生まれつき股関節が悪かったために、これまでどれだけのお金を費やしてきたかわからない。生活費の他は、ほとんど身体のことの使ってきたとも言える。

海外旅行も多少は行ったけれども、それよりは手術費や入院費などの医療費に使ってきたほうが断然多い。贅沢をするのも、靴やバッグなどではなく(もちろん多少は贅沢した時代もあるけれど)、ちょっといいジムに通って、運動の前後で身体のメンテナンスをしてもらったり、トレーナーさんについてもらったりしてお金をかけた。

最初の股関節手術の後はホテルのプールの会員になって、せつないきもちにならずにリハビリするぞなどと思ったものだ。
鍼灸にも通った。漢方薬も薬草から揃えてもらって、煎じて飲んだ。
整体も行った。股関節を守るためにちょっと良いステッキをついて歩いていた。取材の時でも気後れしたり、恥ずかしくならないように、オシャレなステッキを探して買った。

できる限りの手を尽くし、お金を費やして、で、今はここ、J’s treatmentにいる。
私の身体に合わせて、マッサージをしてもらい、毎日のストレッチと筋トレを誂えてもらう。
原因がわかれば、きっと改善もできるはず! そう信じて通っている。

もちろんそれほど安くはない。
これまでの人生、稼いでも稼いでも全部、身体に消えていくななどと過ったりはする。いや、でも、それで身体が楽になるなら良いじゃないか!

もうしばらく通ってみようと思っている。担当の理学療法士の先生によれば6〜8回で改善させたいということだった。

その後も教わった運動は続けていける。そこが普通の整体とは違う。

普通の整体は、マッサージをしてもらったその時は気持ちよくなるけれど、しばらく経てば元通り。
また、行きたくなるようになっている。エンドレスだ。
年金生活ではそんなにお金が続かなない。まだ仕事がポツポツと入るうちにしっかり治しておけるといいな。

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