見出し画像

人生の目標は無くてもいいと主治医は言った。

今日は、診察日だった。

予約の時間通りに待合室で待っていると、主治医が私を呼んだ。私は、返事をして、診察室の椅子に座った。主治医はいつも通りに「さて、一朗さん、また一週間経ちましたけれど、いかがお過ごしでしたか?」と、尋ねてきた。私は、「~~~」と、話した。

主治医は「そうですか」と、言ってパソコンにカタカタ、入力した。そして「では、調子も、よさそうなので・・・」と、言いかけた時、私はここ最近考え続けている問いを、主治医に話してみた。

「例えば、睡眠とか食事とか、生きていく上で必要と思われることを私なりに考え続けて、てを着けてきました。で、まだ、力不足ですが、全体像は見えてきた気がします。そしたら、人生の方向や、目標が欲しくなってきたんです。先生、どうしたら、人生の方向や目標は、見つかるでしょうか」と。

すると主治医は、あっさりと
「人生の目標は無くていいです」と言った。

あまりにあっさり言うので、食い下がればよいものを、つい「皆、晩御飯、何食べようとか、考えてることなんてそんなもんよ」と、訪問看護の方が言っていた話を持ち出し、自分から答えを出してしまった。先生は「そんなもんです」と言った。

そして、次回の予約を入れて、私は診察室を出た。

今、薬局に処方箋を出している間に、サイゼリヤに来ている。
今、思えば「人生の目標はなくていい」というのは先生らしい言葉だなと思う。目の前の事、今やっていることが、答えなのだ。「今を生きる」と、いうやつだ。

「人生の目標は無くていい」
しばらく味わってみようと思う。

今日も、読んでくださって、ありがとうございました。では🙂。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?