見出し画像

アンガーマネジメントとは

怒りの感情をどのようにコントロールし、うまく付き合っていくか
その感情から起こるさまざまな後悔を減らすための心理トレーニングを
アンガーマネジメントと言います。

怒りのメカニズム

怒りというのはイコールストレスであって負の感情と
イメージを持っている人も少なくないと思います。
しかし「喜怒哀楽」という言葉があるように
怒りの感情は悪ではありません。

怒りの感情が発生するメカニズムについて
「第1次感情」「第2次感情」という概念を使います。

普段生活している中で感じているネガティブな感情を
第1次感情と呼びます。
「不安」「寂しい」「辛い」「疲れた」などの感情で
これらの感情が源泉となって怒りが生まれます。

実際に怒りの感情を「第2次感情」と考えており
何もないところから怒りの感情は急に生まれません。
「第1次感情」が溜まりに溜まって、何かがきっかけとなり
溢れだすイメージです。

つまりアンガーマネジメントについて考える際は
怒りそのものではなく「第1次感情」の蓄積に着目することが
大切になってきます。

怒るとは防御反応

ネガティブな「第1次感情」が大きくなると
ストレスから体調に悪影響を及ぼすことになります。
そうならないために今の自分の思いをわかってほしいと
怒りという感情で表現します。

怒りの感情は伝わる

怒りには伝染しやすいという性質があります。
結婚式で幸せな気落ちになったり、前向きな友達と話したら
元気になったりするように
怒りの感情も伝染しやすいものです。
身近にいる人に限らず、メールでやりとりする場合も
洗濯する言葉によって感情は伝わると言われています。

アンガーマネジメントの必要性

怒りのメカニズムを理解して、元となる感情を
制御する事により、自分自身だけでなく、周りの人、
職場や組織でも良くしていくのがアンガーマネジメントの
目指すところです。
現代には様々なストレスが溢れており、怒りの元となる
負の感情が生まれやすい環境で生活しています。
また、個人の個性が多様化し、様々な生き方・価値観が生まれています。
こうしたストレス社会・多様化がアンガーマネジメントが注目されている
背景と言えるでしょう。

アンガーマネジメントのメリット

自分の怒りの感情に気づけるようになる
「なぜ自分は怒っているのか」を客観視して、
その背後にある「悲しい」「辛い」「苦しい」といった
ネガティブな感情をまずは把握しましょう。
自分がいまどういう感情なのかをきちんと理解することが大切です。

●怒りの感情のレベルが強くなる前に対処できるようになる
自分が今怒っていたとしても、それを自覚できるようになると
その怒りを表に出す前に、対処する方法を考える余裕が出てきます。

●他者とより良い人間関係を築けるようになる
自分の怒りを理解して、相手に受け入れられる形で気持ちを
表現していく事で相手との間に信頼関係が生まれ、結果として
良好な人間関係が築けるようになります。

●心と身体の健康を維持できる
怒りには心身に悪影響を及ぼすと言われています。
怒りが原因でなりうる病気には、ストレス性疾患や睡眠障害
心臓病に脳卒中などがあり、心身に深刻な影響を及ぼしかねません。
怒りをコントロールして円滑な人間関係を保つことで、
病気になってしまう要因を減らすことが出来ます。

まとめ
怒りの感情とうまく向き合いアンガーマネジメントの概要を
理解する事で自分自身の感情のコントロールの改善や周囲の人との
コミュニケーションをより良いものに出来るでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?