「縁(えにし)の使者の獣医さん」第8話
「希望の光」 ここまで話して、ニャーは、大きくひとつ息を吐いた。
そして、ニャーは遠くを見るような目を窓の外に向けながら話を続けた。
「もうすぐ私は天国に還ることになるだろう。
ただ私は猫として永く生きすぎた。だから普通の猫のように、ただただ、マコとのこの暮らしが幸せすぎて、まだまだマコと一緒にいたいと思ってしまう。
マコが可愛くてしかたないのだよ。
私を慕い、私に寄り添ってくるマコが可愛くてしかたないのだよ。
天に還ったら私は虹の橋でマコを待つだろう。
マコがこの先の