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百万個のチェックボックスを埋めていったら協力者と破壊者が現れた話

気分転換にネットサーフィンをしていたらOne Million Checkboxesというゲームを見つけた。
とてもシンプルなゲームで、信じられないくらい大量に用意されているチェックボックスにチェックを付けたり消したりするだけのゲームなのだが、このチェックボックスは同じゲームをしている人全員に共有されている。
つまり、僕が付けたチェックを他人が勝手に消しやがるし、逆に他人が付けたチェックを取っ払ってしまうことも出来る。リアルタイムでそれが起こる。

暇つぶしにしかならない不毛なゲームではあるのだが、やっていると意外にも画面の向こうに居る人間の意思を感じる。
絶対にチェック付けさせないマンが監視しているエリアが存在したり、チェックを付ける、消す、で追いかけっこが始まったりする。
僕は人気の少ないエリアのチェックボックスを綺麗に全部チェックするという暇つぶしをしていたのだが、これにも「協力者」と「破壊者」が現れるのである。

ある程度まとまったエリアが綺麗にチェックされてきて、端から一段一段丁寧にチェックを付ける作業を進めていると、その様子を見て僕の意図を感じ取り、一緒にチェックを入れてくれる人が現れる。そして、そういう人がポツポツと増えていく。これが「協力者」である。
それとは反対に、整然と秩序だっていたエリアをむやみやたらに弄りまわし、手当たり次第にあっちこっちのチェックを外そうとする人が現れる。これが「破壊者」である。
「やめろ!!」と思って外されたチェックをつけ直すと、そこから追いかけっこが始まる。向こうの思うつぼなのかもしれない。でもこれが人間だよな、とも感じる。

脈絡もなく考えたのは、インフルエンサーとかフォロワーが多い人たちも、そうだったのかなと。
こういう論理で「協力者」みたいな人たちが集まっていって、ある程度の集団サイズになってパワーを持てるようになると、あとは雪だるま式に大きくなることが出来るのかもしれないな、
分かりやすく意思を示して、そこに向かって努力していく様子を見せていけば、共感する人が現れる。
段々とその人数が増えてくると、集団としての重力を持つようになる。

『プロセスエコノミー』という本を読んだことが、このnoteを始めたきっかけだった。
残念ながら今の僕は、この本に書かれていたことをあまり活かせていない。
プロセスエコノミーの大前提としては「こうなりたい」「こういうものを作りたい」という意思を示すことが必要だと思うが、僕の場合にはそれがまだ明確ではない。だから共感してくれる人も居ないのだろう。
でもまた、一年半ぶりに読んだら違うものが得られるかもしれないなぁ。


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