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ドイツのフランクフルトでアルプスの少女ハイジをたどって三千里


スタートはスイス マイエンフェルト

2019年夏にアルプスの少女ハイジの舞台 スイスのマイエンフェルトへ行きました。そのときの記事はこちら。

1970年代のアニメ アルプスの少女ハイジのシナハン? ロケハン? の方々が現地へ行って、アニメのモチーフにしたのがマイエンフェルトらしいです。マイエンフェルトの駅から村の中心あたりを歩いてみると、ハイジの世界全開でした。
このときは時間があまりなかったのと、時折り小雨がパラつく中だったので、おじいさんの家もどきには行きませんでしたが、村の中心部あたりをぐるーっと散歩できただけで満足。

ペーターがヤギ集めてた泉 とか、
向こうからデーテとハイジが
歩いてきそうな塀沿いの道

アニメの記憶とスイスの村がラップする

スイスから鉄道でドイツ フランクフルトへ

マイエンフェルトからは鉄道でドイツ フランクフルトへ移動。現代のドイツの特急ICEでも5時間以上かかりました。

ハイジの時代って150年以上前なので、チューリッヒやバーゼルで乗り換えたりスイス国内だけで一泊はする行程だったろうと思います。バーゼルからドイツに入ってもかなり距離があるので、すごく時間がかかったんだろうなあ。

夕方までには戻るわよ、と言ってハイジを連れ出したデーテおばさん。そりゃ大胆すぎるでしょ。

マイエンフェルトの駅を出ると大きな川を渡ります。流れが激しい大きな川だと思ったらライン川でした。このときは前夜からの雨で水量が多かったんだろうけど、とにかくスイス東部ですでにこの貫禄。大陸だなあ。

スイスで既に大河の趣 ライン川

ライン川はチューリッヒを経由する鉄道ルートより北側を流れていますが、スイス、フランス、ドイツの国境にあたるバーゼルで再見。国際河川と云われるのも納得の堂々とした大河。バーゼルから鉄道は北上するライン川とほぼ並行してマンハイム、マインツと進みます。フランクフルトはライン川の支流マイン川沿いの街。

スイスのバーゼルを出てしばらくすると、ドイツの平原になるので、平原と丘しかないドイツの車窓見て、さすがにハイジも話が違うと思ったはず。。。

バーゼルではライン川が
スイス、フランス、ドイツ3国の国境

そしてドイツのフランクフルト

そのときは鉄道でスイスのチューリッヒとバーゼルを経由して、ヨーロッパの大河ライン川に沿ったルートでドイツのフライブルク、カールスルーエ、マンハイムを経て特急ICEでフランクフルトへ。

Frankfurt am Main ドイツ フランクフルト中央駅の正面
2023年夏は駅前広場が工事中で
フェンスには昔の写真がありました

中央駅の正面ファザードはほぼ変わっていない
ことがわかります

これら駅前の昔の写真は戦前のもので100年+αくらい前だと思います。

ってことは、アルプスの少女ハイジでハイジがデーテに連れられて、フランクフルトのゼーゼマン家にやってきたときはこんな駅前だったのかなあ、とか想像しながらしばらく写真を見て歩く。

アニメでは気にしなかったんだけど、実写版ではスイスでは道は未舗装で泥で汚れるってなんか気になりました。そうですね。その時代なら都会は石畳みかもだけど、大部分は道は舗装なんかされていないし、人も裸足が普通だったのかもしれません。
そんな時代にアルムの田舎からこんな都会にやってきたハイジ。そりゃ大変だったと思います。デーテがアルムに戻ってきたときに妙にすましてたのも、その時代の都会と田舎の落差って、ああいうふうだったのかもと腑に落ちる。

ハイジが登った教会の鐘楼

フランクフルトはマイン川沿いの平たい街なので、周囲を見渡しても丘はあれども山はありません。アルプスのお山は鐘楼に登っても見えるはずなくて、そりゃあハイジはアルムのお山が見えない と絶望するよなあ。

ハイジがアルプスのお山を見たいと
登った教会の鐘楼

ゼーゼマン家(ゲーテ博物館)

そして こちらがアニメのゼーゼマン家の
モデルになった文豪ゲーテの家
あー、こんな感じね
階段のホールあたりは
テレビで見たゼーゼマン家を想像させる
アーデルハイド~
といいながらロッテンマイヤー女史が出てきそう

私はセバスチャンが好きでした

ハイジが出版されたのは1880年で、作者のシュピリは自分が子供の頃を想定したらしいので、物語の時代は1850年から1860年頃と思います。それって日本の明治維新が1867年なので、ハイジって江戸末期から明治初期頃のおはなしのようです。

大人になってこうした時代背景や状況を知ると本だけじゃなくて、アニメで見たおはなしへも興味がわいてきます。

フランクフルト駅前のホテルから見えた
霧がかかった夜中の市街
こんな霧がかかった夜中の市街では
夢遊病になったハイジと会ってしまいそう。

スイス アルムの山でワイルドに生活してた
ハイジはそうもなるよなぁ、
と妙に納得しながら撮った写真。
夜の駅正面

2023年現在、フランクフルト中央駅の駅前広場や地下は大工事中で、この先どう変わるのかなあって感じ。日本から欧州往復する場合はフランクフルトが拠点なので、これからもこの駅前や街を眺めるんだなあと思います。

アルプスの少女ハイジをたどって三千里

タイトル書いてたらなんか語呂合わせみたいに 辿る → たどる → たどって三千里 とアタマで駆け回ってたら、ふと三千里ってさあ、と次には距離感が登場。 母をたずねて三千里ってイタリアのジェノバからアルゼンチンのヴェノスアイレスあたりまでが三千里くらい。調べたら1万2千kmほどらしい。 とおいなあ。

 遠いなあ。 1万2千km。

 ん、 1万2千km ってどっかで見た覚えが。。。

これだあ。 コロナ禍後の
東京-フランクフルト 南回りの飛行距離

コロナ禍後の日本-フランクフルトはロシア上空を避ける南回りか北極側を行く北周りを通るのでこんなに遠いです。 遠い。。。
ちなみに北回りはさらに距離がある。

東京から北に上がってベーリング海から北極圏へ
グリーンランド、アイスランドを通って欧州大陸へ
13723kmかあ。

従来からのフライトマイル換算で
 東京-フランクフルト 約 9,500km
 東京-シカゴ     約10,000km
だから、やっぱり今のロシアを避けるルートは南北どちらも遠いのです。
あんまり遠いので距離やら時間やらを深堀りしちゃいました。
よろしければ、こちらをご覧ください。

遠いけど、
ハイジ、マルコ、 あなたたちを見習って、くじけず頑張るよ。。。

フランクフルトではアンネフランクもたどってます

ドイツ、オーストリアあたりの出来事 よろしければこちらもどうぞ。


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