年齢と共に変化する「攻めと守りのバランス」
自分の中のハングリー精神は無くなったのか?
自分の中の野望は崩れ去ったのか?
最近、自分の中にある仕事に対する勢いが弱くなったことをしみじみと感じます。
急に弱くなったのではなく、長い年月をかけて弱くなった気がします。
振り返り、以前の自分と比較すると、明らかに丸くなったと感じます。
社会人になる前や駆け出しの頃は、
野望や野心がありました。
自分自身、はっきりと認識していたと思います。
「出世する。」
「成功する。」
昔はもっと、ギラギラしていたかもしれません。
心の中にトラを飼っていたような気がします。
しかし、30代となり、
40代が見えてきた今、
「できれば出世したい。」
「しかし、このままでも悪くない気もする。」
明らかに、仕事に対する思いが変わっています。
心の中にいたトラは、
どこを探しても、
見当たりません。
仕事に対する『攻め』と『守り』のバランスが劇的に変化したと思います。
今は、守り中心です。
もちろん、攻めの姿勢は忘れていませんが、
昔ほどの勢いはないと思います。
攻めと守りのバランスが変わった理由は、
勤務している会社に関する知識や経験が増えたためと考えます。
働き続けたことで視野が広くなったとも言えます。
昔は、肉食動物のように目が前についていたと思いますが、
今は、草食動物のように目が横についていると思います。
それくらい視野の広さが違います。
経験に裏打ちされた具体的な予想も立てられるようになったためか、
仕事に対する防御力が高くなりました。
リスクを割と回避できるようになったと思います。
その反面、効果的な攻撃もできるようになりました。
ポイントを押さえて仕事を進めることができるようになったと思います。
でも、守り中心です。
社会人として、そうやって歩めるようになってきました。
昔は、かけ離れた立場の上司のことなどあまり見えていませんでした。しかし、最近は身近に感じ、一緒に濃い時間を過ごして仕事をするようになりました。
上司の仕事内容や人間関係など、昔よりもはっきりと詳しく見えるようになってきました。
そうなるにつれ、
「できれば出世したい。」
「しかし、このままでも悪くない気もする。」
という思いが強くなってきたと思います。
経験を積み視野が広くなると、考えも変わるものです。
今よりも職位が上がると、給料が増えるのは嬉しいですが、ややこしい業務や会議が増えるのは確実です。
色んな業務が具体的に見えるようになりました。
知らなくてよい事を知ることもあります。
自分の中のハングリー精神は無くなったのか?
自分の中の野望は崩れ去ったのか?
若かりし頃の勢いやエネルギーは無くなったかもしれません。
しかし、担当した仕事を丁寧に遂行するようになりました。
今では、リカバリーもできるようになりました。
若かりし頃のように怒り狂うことは無くなりました。
今は、色んな方々の愚痴を聞いています。
そして、たまに落ち込みます。
今の私は、心の中でカピバラを飼っています。
精一杯、生きています。
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