最終決戦
12月2日VS清水エスパルス
【序章】
前日準備を終え、仲間と一杯交わし、どんな結果でも受け入れられる。
そして、寝る前、過去のヴェルディのゴール裏の映像をなぜか今のタイミングでみていた自分。今、何気なく話してくれている方が太鼓を叩いている姿、そしてリズムを作り出すヤバさ!を知ったり、今、ゴール裏中心部で引っ張ってくれている方の学生時代?の場面を目にすると、ヴェルディのゴール裏にはこういう歴史があったのか〜と思いながらヒーリングを聞いて寝る。2時間くらいの動画だった気がするが、眠りにつき、動画が自動再生で切り替わるとヴェルディのコブラの動画が聞こえてきてしまい(はっ!)っと夜中の2時に目が覚めてからは【早くバモりたい】そんな事を朝まで考え寝れない。
そんな前日だった。
【試合当日:試合前】
いつもと変わらずダラダラ朝スタジアムに向かう。この時は平常心でほんと声出して声援を贈るしかねーなーで考えが落ち着き、緊張する事は全くなかった。国立につけばいつものように仲間と話しのんびり過ごす。
【試合直前】
決起会、あまりに緊張感がなかった俺もここで一気にHeatがぶち上がる。
コールリーダーのメッセージ【自分達には15年経験した苦しみ、悲しみ、それを経験した事が今日のアドバンテージになる】それを聞いた時、今日どんな辛い事があろうとも、90分ホイッスルがなるまで全力で声援を贈る。
そう気持ちが固まったのを覚えている。
【試合開始】
始まってしまえば、いつものようにゴール裏でバモる。何も変わらない。
last BOSS清水エスパルス相手にほぼ決定的な場面を作らせる事なく集中した守備陣。
中央、サイドからでも高い位置に押し込まれたとしても、中のブロックをガッチリ固め、ボールを下げさせる。攻撃の場面でもシュートで攻撃を終えるシーンが多く、流れもよい。よし、勝てる!そう信じて応援していた試合序盤だった。
しかし…
【苦しかった終盤】
63分清水にPKが与えられる。きっちりチアゴ・サンタナに決められ、ここからサポーター生活もっとも苦しい30分を迎える事となる。負ければJ2。この現実が頭によぎったのか、声援を贈ることより涙を流す方、祈る方、固唾を飲んで試合に見入る方、そういった方が多くなり、ゴール裏の雰囲気が少し元気がなくなってしまった。
ただ、大前提として、気持ちとしては泣きたくなる。祈りたくなる。固唾を飲む気持ちは当然だし、理解は出来る。むしろ自分だってそうしたい。当然、歌っている人も沢山いたが、元気が、無いように感じてしまっただけかもしれない。。。
けど、今は選手が1番苦しい時。とにかく声を出し、歌って選手を後押ししよう。
歌うのをやめず声を出し続けた。
試合前、コールリーダーが話してくれた【15年分の想い】が頭によぎり、今ここで諦めるわけにはいかない。残り時間で試合をひっくり返し、勝ってJ1に行く。改めてそう決意しゴール裏の雰囲気を変える。なんとかスタンドの熱量で選手の背中を押したい。やるしかない。だが、この時、すでに声が枯れはじめなかなか上手く声量が出てこない。けど、どんなみっともない声でも精一杯やろう。そう想い声を出し続けた。
【地獄からの生還】
90分を回りアディショナルタイムはなんと8分!そして与えられたPK
ヴェルディゴール裏に勢いが戻る。
正直、感情の振れ幅が半端なく流れなんか何も覚えていない。
染野選手がきっちりPKを決め、J1昇格が一気に現実的になり、スタジアムの雰囲気のボルテージが一気にぶち上がる事になる。
【試合終了】
試合が終わると、全身の力が抜け出し、溢れる涙を抑えられなかった。自分でもなんで泣いたのか理解できなかったが今になると、この90分がとにかく苦しかった。
特に失点してから、なんとか元気がなくなりかけた付近のゴール裏の雰囲気に熱量を増したくてとにかく声を出した残り30分。生きた心地がしなかった。【勝手に】
けど、試合が終わり、全て報われた気がした。J1に行ける喜びよりも、目の前の試合を乗り越えた安堵のが大きかった。
【試合終了後の歓喜】
試合を終え、まず最初に抱き合ったのは集いのメンバーではなく、味スタゴール裏56番柱で普段トラメガを持っているモリだった。
ほぼ一年近くでお互い励まし合いながら、ここまで来て、最高の歓喜をまず彼と分かち合えた事が何より嬉しかった!
その後、集いの仲間をはじめ近くの方と喜びを分かち合った。
そして、昔からのサポーターの先輩と話す時に出てくる言葉は【おめでとう。1年しかやれなくてごめん】この言葉以外出てこなかった。それでも突如ゴール裏に現れて好き勝手にやってた俺を受け入れてくれたヴェルディサポーターの皆様には本当に感謝しかないです。
俺にとってサポーターとはどんな時でも選手の背中を押して鼓舞する存在であって欲しいと思っている。
プレーオフ清水戦、失点し、戦っている選手が1番苦しい時、みんなで声を出し、一体感を生み出しピッチで戦う選手の背中を押す。結局、固唾ん飲んだスタンドの雰囲気は変わらず、染野選手がPKを決める事でスタジアムの雰囲気が一気に上がる。
嬉しくもあり悔しかった。。
本当は良くない状況の時にこそ、スタジアムの雰囲気を良くするのが、僕らサポーターだと思っていたから、結局、最後までピッチで戦う選手に救われた気がして自分自身サポーターとしてまだまだ出来る事、やれる事沢山あるなって学んだ日でもある。
それはそれとして来年の糧にし、今は昇格の余韻に浸りたいと思う。
選手、スタッフの皆さんヴェルディサポーターをJ1に連れて行ってくれてありとう。
ヴェルディサポーターの皆様ほんとにおめでとうございます。
【最後に】
俺は団体の人間でもなければ試合観戦は去年、ましてやゴール裏は今年から。
そしてまあまあなおじさん!
自分が目立ちたいとか思う気持ちは1ミリもないけど、1個人として出来る事が、あるなら何か力になりたい。
そう思って一年自分から行動を起こし、先輩に声をかけまくり、やれる事をやった。
すごく楽しかった。
今年は【みんなで作るスタジアム】のみんなの中の1人である事を誇りに思うし、とても幸せである。
これからもJ1に行くにあたり、今年以上に苦しい試合があると思う。
今年一年、学んだ経験を糧に来年も魂込めて選手に声援を送ります。
最後にいつも仲良くしてくれるヴェルディサポーターのみんな。僕の事が気に入らなくてはなについているかもしれない方。
みんな大好きです!ほんとにありがとう。
何度だっていうよ。
俺は東京ヴェルディが好きだし、それに携わるみんな愛してる。
今なら胸張っていえるよ。俺は
東京ヴェルディのサポーターです。
おしまい。
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