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#37 飲食店の「選択」と「集中」

戦いは大きいものが勝つのではなく、強いものが勝つ。
ポイントは全体的な強さではなく、
戦っている個々の局面において強いものが勝つ。

つまり
「競合局面における敵と味方の力関係で勝敗が決まる」

力関係の強弱は
ランチェスターの法則が示す通りだと

「質的経営資源 × 量的経営資源」

であり、敵を相対的に上回れば勝てるということだ。
絶対的な強さではない。
「戦捷の要は、有形無形の各種要素を総合して
 敵に勝る威力を要点に集中発揮せしむるにあり」

つまりは「局所優勢主義」。
これを飲食店に置き換えると
・勝てそうな事業領域を定め
・そこに競合を相対的に上回る質的、量的経営資源を投入

すれば勝てる。

では、この勝ち負けは誰が判定するのか。
それはお客様である。あるいはその集合体である市場である。

ゆえに、敵に勝ってもお客様・市場に支持されなければ
どの店舗も負けとなる。
相対的な強さのみならず、絶対的な強さも必要であることは
いうまでもない。

お客様・市場の判定結果は「市場シェア」で示される。
市場シェアこそ、企業の強さを示す指標値である。

特に、飲食店の個人店を経営する場合は
・どこを事業領域・市場とするか
 (量的経営資源の不利をどこまで限定化できるか)
・質的経営資源をどこまで高められるか
 (言い換えれば「商品力」をどこまで高められるか)

「選択」と「集中」こそ、ガラパゴス化した飲食業界において
大手以外の個人店が生き残る道ではないか。

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