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私って、もしかして境界性パーソナリティ障害?と思っている方へ〜後編〜

前編からかなり日が空いてしまいましたが、読んでくださった方ありがとうございます。
前回も書いた通り、私は医療関係者でも心理士でもありません。
自分が体験した壮絶な体験から、なぜ自分がパーソナリティ障害だと勘違いしてしまったのか・その後どのような結果になり今どう生きているのかをお伝えしたいと思います。同じように悩んでいる方の力に、少しでもなれれば幸いです。

前編ではカウンセリングで臨床心理士の先生に出会ったところまでお伝えしました。それから、同じところへもう5年くらい通っています。初めのカウンセリングでは、これまでの彼との経緯・自殺したいと感じること・怒りや悲しみについてお話ししました。そして、自分はパーソナリティ障害なのではないかと思うことも。

返ってきた答えは意外なもので、恐らくパーソナリティ障害ではない・これは【大人の思春期】ではないか、との見立てでした。
大人の思春期…言葉こそ初めて聞きますが自分にも理解しやすく、受け入れやすい見立てでした。怒りを露わにしたり感情的になったり、まして恋愛に振り回されているこの感じは確かに高校生とかその辺りの思春期と言われてピンとくるものがありました。
そしてそれまで精神科で、恐らく境界性パーソナリティだろう、すぐ治るものではない、こういう人からは逃げた方がいいよ…というような言葉も【大人の思春期】という言葉により否定されました。そのことで、幾分心がラクになりました。こうして【大人の思春期】の私は、カウンセリングの先生と共に、本当の大人になるための心の旅に出かけることになったのです。

毎回のカウンセリングでは、主に<自分の気持ちを話す>ということをしました。と言っても、先生からそのように指示が出たりしていたわけではありません。自分の溢れんばかりの感情、怒りや悲しみ・時には死にたいような激しい気持ちを先生に話し、それを傾聴してくれるというスタイルでした。
聞いてもらっても感情が収まらないこともあれば、少しラクになることも、とても気分が晴れることもありました。彼と喧嘩したり、彼が逃げるような行動を取った時に間に入ってもらうこともありました(彼は自分の限界がくると、気持ちを話すでもなくいきなり消えたり音信不通になるのです。それで私も余計パニックになり症状が悪化することがありました)

2年目くらいまでは、彼に対しての怒りや悲しみを話す時間がとても長く、1時間のカウンセリングではなかなか自分の内面やなぜこのような症状が出ているかの話にまでは行き着きませんでした。3年目くらいから少しずつ、自分の内面や家族のことなど、自分の思考の歪みのようなものの原因を探っていけるような話に到達しました。
彼との関係は続いていましたが、前述の通りとても不安定な人であったため、彼の態度によって自分の症状も悪化したり良くなったりしました。
相手から見たら逆だったかもしれません。私の症状によって、彼の態度も良くなったり悪くなったりしていただけなのかもしれません。

そんな状態が3年半くらい過ぎた頃でしょうか。彼は音信不通になり、私はまた壮絶な怒りと悲しみを抱えて過ごすことになりました。
元気になるまで責任を持つ、と言っていたことが嘘のように、暴言と嘘だらけの言葉と共に消えていきました。そこまでカウンセリングで少しずつ積み上げっていたものもガラガラと崩れるような感覚ーまた死にたい気持ちが湧き、感情と思考が思春期の自分に支配されているような感覚でした。これまで頑張ってきたことが全て無駄なように感じられました。この時には仕事も辞めてしまっていたため、考える時間があり過ぎたことが私を苦しめました。彼とのこれまでのことや裏切りや暴言を思い出しては、苦しくて死にたい気持ちを抱えながら生きていました。

【何もしないこと】ー苦しくて辛くて、どうしたらいいのか・何をしたらいいのか、と考えてしまう私に、先生が薦めたことです。この時、人との関わりがほとんどなかったのと自暴自棄になっていたこともあり、私はマッチングアプリやLINEのオープンチャットを始めていました。そこで人とやり取りしていると、幾分気が紛れるのです。先生はそれで気が楽になるならそれでも良いから、あまり行動を起こさないことだとアドバイスしてくださいました。そして私は、極力おかしな行動を取らず、ネット上のコミュニケーションをして毎日を過ごしました。元々月1・2回程度だったカウンセリングは週1回かそれ以上のペースになっていました。怒りや悲しみをぶちまけないと気が狂ってしまいそうでした。
そんな日々を4ヶ月くらい過ぎた頃でしょうか、少しばかり症状が良くなった感覚がありました。感情に支配されない時間も増え、冷静に物事を考えたり、散歩やネット上の友人との会話などを楽しむことができる時間も増えました。彼のことが少しずつ頭から消えていきました。思い出す時は怒りもありますが、どちらかというと恐怖が強かったように思います。ー自分が人生のエアポケットに落ちてしまったかのような、取り返しのつかない場所にいる感覚。

本当はここで、その後こんな風にして症状が回復したよ、というようなことを書きたかったのです。しかし、症状が回復してから約1年半後の今、最近はまた死にたいなどの症状が出るようになってしまいました。カウンセリング頻度は、以前週1だったのが今は2ヶ月に1回で良くなる程落ち着いていたのですが、また苦しい・死にたい、と感じることが増えています。
きっかけはまた、信じていた人との関係の悪化です。
本当は、信じていた人からの裏切り、と書きたかったのですが、今書いていて、今回は裏切られていないということに気づきました。それなのに私の不安が増して爆発していっているー鶏が先か卵が先か?不安が先か関係性の悪化が先か?

これはつまり、信頼関係のある相手との関係性により自分の情緒がものすごく不安定になっているということです。これも大人の思春期の症状なのでしょうか・・・?
詳しい話はまたカウンセリングで聞いてみるつもりです。

先生は以前のカウンセリングで、「自分が不安になったり一緒にいて辛い相手からは離れるものだ」と言いました。それができないのはなぜなのか?好きだからなのか、他に原因があるのか?

この辺りの謎解きと整理をして、また皆さんにお伝えしたいと思います。
良い報告ができなくてごめんなさい。
この<大人の思春期>はいつまで続くのか、もう一度自分と向き合いたいと思います。

また、書きます。



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