民主主義、行き詰まってない? ④しかも支配層の能力が低い

民主主義って別に万能解じゃないよねっていう連載。

前回までの記事。

民主主義社会で何か提案する場合、多数派を味方にする必要がある。

しかし、日本がどんどん心の貧しい社会になっていること、そもそも弱者側は多数派を納得させられるロジック構築力等の能力が低いからこそ弱者になっているということ、等から今でも様々な格差がほとんど放置され続けている。

また、支配層の最たる例である高齢者数の増加に対して少子化が一切改善される気配がなく、食物連鎖という自然の摂理に照らし合わせてもこの日本社会がまもなく沈むことは疑いの余地がない。


さて、今日は支配層の言い分を見てみる。

支配層とは、例えば受験戦争を勝ち抜いたエリート層が最もイメージしやすいだろう。

それ相応の苦労や努力の対価として、高い給料貰ってもまぁそのぐらいの権利はあるだろう(と僕自身思いつつ、悠々自適な休職生活をありがたくも送っている)。


しかしここで問題なのは、支配層が社会に対して果たす役割が不十分だということ(自戒を込めて)。


なぜそうなるかというと、現代日本は本物の実力がなくても搾取する側の人間になれてしまうため

本物の実力というのは、昔なら戦で敵将の首を取ったとか分かりやすい実績だったので、支配層は少なかった(ある意味少なくて済んでいた)。

現代はというと、能力がなくても支配層になっている例はいくらでもあろう。


先程の受験戦争で言えば、大卒というだけで本質的な仕事発掘能力がなくても自動的に高卒より給料がいいのが日本の常識。

また、年功序列で勝手になった管理者など、マネジメントとはどういう仕事かすら理解せずに偉そうにしているだけの人間なんてどこにでもいるのではないだろうか?

一番言いたいのは政治家だ。

日本に山積みの課題を何とか解決することが本業なのに、与党は現状維持の逃げ切り思考老人、野党は論理的思考力で勝負できずに揚げ足取りばかり、バカ高い議員報酬だけが払われ、時間だけが30年ぐらい経っている。


せめて、組織や社会を本質的にしっかり引っ張ってくれるのなら、それ相応の対価があっていいと思うのだが……。

能力の低い人々が"しかも大量に"支配層でのさばっているのだから始末が悪い。

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