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カップ麺の疑問 〜思考力向上ごっこ〜

たいていのカップ麺についている、かやくとスープの袋。


あれ要るの??


カップにお湯を注いだ後に入れる"後入れスープ"なんかは、そりゃマァ小袋がないと困るけど。

①小袋を2つ取り出し、

②小袋を開け、

ってんなら、後入れがないので、かやく直接入れた状態で封して出荷した方が色々メリットあるように感じる。

具体的には、小袋を開けるこっちの手間も減り、ごみも減り、輸送重量も減り、小袋のプラスチック資源コストも減り、いいことづくしに思えるんですが。


マァ当然、僕の想像力不足で、小袋をつける方がメリットあるからこそ、今の設計になってるんでしょうけどね。


そこで、想像力が足りないなりに、メリットを想像してみた。

思考力向上ごっこだ。


①外箱破損時に粉末スープが散らない

輸送時に、カップやフタに穴が開くこともあるでしょう。

その時に、粉末が小袋の中にあれば、段ボールの中で粉末ばらばら大惨事! ってことはなくなるのかなーと。

(マァ、段ボールの中に綺麗に整列されたカップが、外にフィルムも貼ってあるのに輸送時の揺れだけで穴が開いて中身が出るなんて、100万個に1個以下だと思うけどね。。)

てか、もし中身が地面に落ちたとして、麺はさすがに捨てるけど小袋に入った粉末スープは中身は地面に触れてないから使い回しOK〜なんて、そんな商品あり得ないよね??

しかも、100万個に1個が散らないことで誰が助かるかって、掃除のおばちゃんぐらい??

つまり薄そうなメリット、薄そうな説だ。


②小袋の状態で輸送すべき製造工程になっている

粉末スープを製造しているのが下請け企業の場合、小袋の状態で輸送する方が良いように思えなくもない。

あるいは自社でスープも麺も製造している場合でも、工場敷地内での輸送ルートに密閉容器(小袋)が推奨されるような場合もあるかもしれない。

(例えば粉末工場、麺工場、箱詰め工場が違う建屋になっていて、屋外を通るので雨の日も風の日も安定生産するために小袋で衛生的に建屋間輸送をしているとか)。

これは結構ありそう。

いや怪しいな。

一度雨に濡れた小袋を麺の上に乗せて封はするまいよ。

マァでも、下請けからの輸送はなくはなさそうだし、この製造工程にすれば複数のカップ麺製品に共通のかやくを封入したりもしやすいのだろうか。


③製造工程がそうなっているから

複数の製品というと、食品工場は1種類の製品ばかり生産してるわけではないだろう。

カップ麺もあれば、カップ焼きそばだって同じ工場設備で生産しているに違いない。

カップ焼きそばだと、かやくは先入れだが、ソース類は必ず後入れになり、小袋は必須の製品ということになる。

だから、小袋必須のカップ焼きそば側に、小袋がなくても済むカップ麺側が生産ラインを合わせているのかもしれない。

カップ麺だけ特別扱いで生産ラインのレイアウト変更をしていたらそっちの方がタイヘンだ。

この説はけっこう当たってそう。


④匂い移りの予防

カップ麺とトイレマジックリンをスーパーでまとめて買って帰る人もマァいるわけで。

カップ麺の注意書きにも、匂いの強い物と一緒に保管しないで下さいとある(上げた写真にもしっかり写っている)。

確かに、粉末が湿気を帯びやすいというのは広く実感がある現象だろう(小麦粉や食卓塩が湿気でダマになるやつ)。

粉末は表面積が大きいので、湿気を吸着しやすいのだ。匂い分子も同じ。

そして、吸着が想定される物質の中には、洗剤などの有害物質も含まれるというわけだ。

そして、水はあらゆる化学反応を媒介・促進するので、湿気を帯びることは洗剤の吸着も促進するし、カビの発生も起きやすくなる。

つまり水を吸うだけでもアウトなのだ。

段ボールを工場からトラックへトラックからスーパーへと積み替える時に雨が降ることは大いに想定されるし、冬場の豪雪地帯の大規模倉庫なんかはけっこう湿度高いのではなかろうか。


なるほどこの説は最もらしい。

なぜなら、消費者の安全性は、プラスチック使用コストの削減より何より優先されるべき事項であるからだ。


極めつけに、小袋に粉末を入れる④吸湿・移り香予防だけでなく、窒素封入までしておけば⑤粉末スープの酸化抑制(つまり賞味期限の延長)もできるだろう。一石二鳥だ。

小袋なんて高々1mlそこらの空間容量だろうから、やる価値は工商業的にも十分ありそう。


これもタブン正解じゃないかなー?

思考力向上ごっこおわり。

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