漢字テストに見る日本の教育のマズさ 〜①学校教育は自殺マインドのベースをも作る〜

こんなツイートが流れてきました。

とっきん^ ^@tokkin22i
先生!
先生は7歳でどんな素晴らしい漢字が書けていましたか?
16点を持ち帰る子供の気持ちにもなってほしいです😓

漢字テスト

引用元
https://twitter.com/tokkin22i/status/1508476198674137089?s=20&t=LM1KfqPGqlCv9rXcgAwOLQ


止め・ハネ・はらいの指導が厳しすぎて、学習意欲を削ぐとの要旨です。

答案用紙を見ると、空欄も誤字もなく一通り解答しており、この子はちゃんと勉強する子だと分かります。

(ここで誤字とは、解答を回答と書いてしまうような誤用を指します)

ちゃんと素直に勉強する子なのに結果が16点では、勉強に取り組んでいるという事実すら認めてもらえない気がして勉強意欲が削がれても何の不思議もありません。


このテストは漢字テストなのであって、ていねい力を測るていねいテストではないはずです。

(ていねいテストというなら、先生の書いた16の1の字がナナメになっているので0点、教師失格です)


このような、重箱の隅を楊枝でほじくるような採点は、子供にとっては教師によるイジメやイチャモンと捉えられても仕方ない気がします。

さらに問題なのは、こういった採点がゼロヒャク思考に繋がり、ひいては自殺マインドを作ることになると感じました。

ゼロヒャク思考とはつまり0か100か、0.1%でもダメなら0点で何の価値もないということです。

「受験でトップ校に落ちたらもう人生おしまい」とか「初めて彼女にフラれてもう終わり」なんていう思考のことです。

言うまでもなく、受験で失敗したからといって人生が終わることはありませんし、フラれることは死んで詫びるべき悪行では決してありません。

しかしゼロヒャク思考に囚われていると、100点から1点でも欠けたら0点も同然なので、生きる意味を失うほど落ち込んでしまうのです。


幼い時期に形成されたマインドは生き方のベースになります。

ゼロヒャク思考を抱えたままでいると、なんとか死なずに社会人になれたとしても、過労死や自殺という結末になる可能性が高いと思われます。

例えば、仕事で1回でも失敗したり上司の期待に応えられなかったら、信用を一切失って職場での居場所がなくなって、でも仕事辞めようもんなら周りにも迷惑かけるし親にも心配かけるし躓いた人間にいい転職先なんかもあるわけないからゼッタイ辞めるわけにはいかないからどんなにツラくても頑張るしかない、といった思考で限界を迎えてしまうのです。

実際には、今でこそ終身雇用は崩壊し、転職でキャリアアップするという考え方もあるわけですから、仕事のために命を捨てるなんて本当にもったいないことですし、それを何十年もほったらかしにしている社会はそれこそ終わっています。


このように、過剰なていねい採点は、子供の学習意欲を削ぐというだけでなく、ゼロヒャク思考の元となり、若年層の自殺率が世界的に恐ろしく高いという現状を作っているのではないかと思われます。


思えば、僕が小学生だった20年以上前から学校の指導はこうだった記憶があります。

つくづくロクな教育じゃない。この国の教育は。

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