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女性のひきこもりが増える要因とは?

令和4年内閣府の調査によると、15歳~64歳の生産年齢人口において推計146万人、50人に1人がひきこもり状態であることがわかった。
そのうち、コロナ禍が影響していると答えた人は5人に1人も。

コロナ禍で人との関係が断ち切られ、以前だったらうつ病になりえないようなタイプの方がうつ病を発症して、メンタル不調者が増えた事実もありますが、そんな生活を何年も過ごしている間に、リモートワークなど人と会わなくても社会が回る環境づくりが進みました。

そんな社会の変化に耐えられない人は「退職」を選択せざるをえなくなったり、または人に会わない確固たる理由がフィットして、新しい働き方という社会に適応する人もいるでしょう。

でも、「リモートだから働ける」と「リモートでも働ける」は大きな違いがあります。

私もリモートワークは大歓迎ですが、リモートに慣れすぎて、人に会うのは嫌だという人が増えていることも事実。
これはある意味「ひきこもり」現象とは言えないだろうか、と思うのです。

ある社会変化がきっかけで、今まで我慢していた不満に気づき、元に戻ることが耐えられなくなってしまった、ということです。

そして今回顕著な変化が、女性のひきこもりが、40歳~64歳の層では52.3%と半数を超えたこと。ひきこもりは 従来男性のほうが多かったのですが、以外にも女性が増えたことです。

結論から言ってしまうと、女性の引きこもりが増えた社会的な要因があったということではなく、「私ってひきこもりだったんだ」と気づく女性が増えたことなのです。コロナ禍の変化と同じですね。
ひきこもりと答えた女性の多くは「専業主婦・主夫、家事手伝い、家事、育児、介護、看護」をしているとのこと。これらの仕事すべてがひきこもりだということはありません。中には 実は他に夢がある、やりたいことがある、だけど他者との関係性から自信を喪失したり、諦めてしまったり、という理由から伝統的な女性の役割を奉仕している人が少なからずいる、ということです。

誰もが社会に出ることを強いるつもりはありません。でも人は生きている限り 自分の「仕事」を持っているものです。
仕事というのは、会社で働くだけではありません。家事もボランティアも なんでも社会に役立つことをする、これが仕事です。
その仕事が、自分の選択とは別に 誰かや何かに遮られてしまった結果になっているとしたら、それは満足な人生とは言えないのではないか、と思うのです。

そして この現象を無視していることは 喫緊の課題である「人材不足」の問題と切り離せない現実だと思います。
学校は仕方ないとして、職場は適材適所を会社本位ではなく、人ベースで考える必要があると思います。就労者のひきこもりの多くは「やりたくな仕事」「上司のハラスメント」などで出社できなくなっています。
「本人の甘え」と決めつけず、事実にきちんと向き合い、対処することがとても大切なのです。その行為が1人の社員を守るだけではなく、組織全体のエンゲージメントに大きく影響をするからです。

学校や就職、社会とのかかわりの中で 傷ついた経験があれば、誰でもそこには行きたくなくなる。自分の居場所がないままでは 辛すぎます。
無理して居たくない場所にいなくていいんです。
無理に苦手な人と合わせる必要はありません。学校や職場、そこは仕事をするための場所で、仲良しを作る必要なんてないんです。
居場所、仲良しは、自分を迎えてくれる場所で探せばいい。
どこでも、誰とでも仲良くなる、「友達100人できるかな~」にならなくていいんですよ。
友達なんて1人いればいい。
本当に心を開いて、一緒に泣いてくれる、自分のために心を尽くしてくれる友達は たくさんいなくていいんです。
そういう人と出会える場所が いつか見つかるかもしれない。
そう思って、安心できる場所を探し続けてみてほしいです。

相談できる場所や 当事者同士の集いもあるようです。

誰も一人じゃありません。
理解してくれる人と一緒に 一歩歩き始めましょう。

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