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働くこと

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働くことに迷うとき 働くことって何だろう? なんで働かなくちゃいけないんだろう・・そんなときに ヒントになれば、と思うテーマをまとめています。
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#仕事

働く人がメンタル不調になる仕組みと会社ができること

日本人の働く時間は相変わらず諸外国と比べても長い。誰にも等しくある1日24時間のうち、最も長く過ごすのが、職場。 長くいればいるほど、そこでストレスに晒されることは想像できます。 想定外の仕事を任されてしまうこと、理不尽な上司や顧客からの指示、実力以上の仕事で成果が出せない、などなど上げればきりがありません。 でも、職場で社員が感じるストレスをすべてなくすことなんて、不可能です。どんな場所にもどんな人にも、耐えられないストレスはあるし、逃げ出したくなることもあるでしょう。

労働は楽しくないものか?

少し前のCM 覚えている方も多いでしょう。 「好きなことは仕事にしたくね~んだよ」 「かっけ~!」 ずっと違和感を持っていました。若者ってそう思ってるのかな? とはいえ、好きなことなら、絶対的に幸せだ、というのもちょっと違う。 確かに、好きなことを仕事にしたら、内情が見えて嫌いになった、という話はよく聞く。でも好きでもない、関心も、思い入れもないとしたら、給料などの条件だけで会社を決めるということか? それも長続きしなそうだ。 好きな仕事なら、給料が激安でも幸せでいられ

管理とマネジメントの違い

企業の中で、管理といえば、管理職。 管理職はマネジメントをするのが仕事だと思っていませんか? 管理職=マネージャークラス、という一般的な言葉の印象から、何となく管理することとマネジメントは同じことのように思ってる人も多いように感じます。 マネジメントといえばドラッガー。彼は「組織をして成果をあげさせるための道具、機能、 機関がマネジメント」と定義しています。 管理とは、「ある基準から外れないように、統制すること、〇か✖かを判断して、✖を〇にしていくこと」です。 管理する

13年前の3.11から学ぶこと

昨日で13年が経ちました。昨日書こうと思いましたが、色々なことを思い出したりしていたら、1日経ってしまった。。 あの日、私は渋谷で、いつも通り会社の中でお仕事。2時半から休職中の社員面談の準備をしていました。そこに突然、大きな揺れ。うちの会社は1Fから3Fまでフロアが分かれているので、全員の安否確認を私が一人ですることができなかった。でも内線はつながるので、各フロアの偉い人にフロアごとの確認をしてもらって、危険なものから離れるように、防災グッズを手元に置いて、と連絡。外出し

ドイツに見習うべき働き方改革

「失われた30年」と言われている日本人の賃金の低空飛行状態。 「働き方改革」だといって、残業を減らそうと旗揚げしても、オムライスの上の国旗程度(昭和の人しかわからないですね・・・)で、働く世代に安心感も満足感も生むことはない。 日本人の真面目な気質ととても似ているといわれるドイツは、圧倒的に労働時間が少ないのです。日本の平均労働時間より20%も少ない。 そして有休消化率も高く、一人当たりの国内総生産は1.5倍も高い。 労働時間が少ないのに、豊かな生活をしている、ということで

めんどくさい部下・無言で辞めちゃう部下

「それって私なんですか?」 仕事を依頼すると、こんな返事が返ってくることも珍しくない。 「いやいや、仕事だし、急ぎの依頼だし、誰かがやらなくちゃいけないことくらいわかるだろう。今、手が空いてるのは君だけだし、、、、」 上司はそう思っていても、それは部下には届いてないのです。 結局、こういう急な案件、急ぎの案件は、「はい」と素直に答えてくれる部下に集中するのです。 「はい」と素直に答える社員も、本当は時間的に厳しい、なんで自分ばっかり・・・と思っている人もいるでしょう。

会社員がやる気を失う理由

社員のやる気が見られない、指示待ちだ、と社員の質のせいで結論づけていることはないでしょうか。 株式会社チームスピリット「タイムマネジメントに関する意識調査」を参照。 創造的な仕事をしたい、という意欲がある若者はとても多いのですが、実際に入社してみると、無駄だと感じる作業に多くの時間を割かれている現状があるのです。しかも残業時間削減の命令が出るわけですから、無駄な仕事を優先的に終えると、残りの時間で創造的なことはできず。 徐々に諦め、会社に求めるものは、安定と給料・・・とな

企業倫理は資本主義の基本です

企業倫理が問われる事件が起きていますね。 いくら業績が高くなっても、そもそも不正やハラスメントがベースで成長している企業は、社会的に淘汰されていく宿命です。 資本主義のベースには 企業倫理がなければならない。 何が正しく、何が間違っているのか、進んではいけない方向に行かない勇気を持っていることが最も重要です。 正義は立場によって変わる、という言葉がありますが、立場によって変わる正義と倫理は違います。 このベースの考え方が備わっている企業は、自分さえよければ・・という低レベル

女性のひきこもりが増える要因とは?

令和4年内閣府の調査によると、15歳~64歳の生産年齢人口において推計146万人、50人に1人がひきこもり状態であることがわかった。 そのうち、コロナ禍が影響していると答えた人は5人に1人も。 コロナ禍で人との関係が断ち切られ、以前だったらうつ病になりえないようなタイプの方がうつ病を発症して、メンタル不調者が増えた事実もありますが、そんな生活を何年も過ごしている間に、リモートワークなど人と会わなくても社会が回る環境づくりが進みました。 そんな社会の変化に耐えられない人は「

キャリアについて改めて考えてみる

キャリアというと、、  就職、出世、高い能力、 こんなイメージで使われることが多いような気がします。 でも本当の意味は 社会で「働いているプロセスの中での継続的な活動」そのもの、そして働きながら築く「人生」を総合した名称です。 そうなると キャリアというのは どんな人にも関わりのある言葉なのですよね。 私は転職経験が多かったので、自分のキャリアの棚卸や見直しをする必要性が多い人生でした。 でも同じ年代でも 大学を出て就職したら定年までその会社で働くことに何の不安がない人、

長時間労働とメンタル不調の相関関係はあるのか?

心身の疾患、過労死のリスクが高くなる長時間労働を禁止する法律は益々厳しくなっています。 日本人の労働時間は世界的に見ても かなり長時間になっています。 ですが、実際、長時間労働は企業側だけの責任とは言い切れません。 戦後の高度経済成長期からの長い日本人の働き方が文化となっているところもありますし、働く側も残業時間が生活費になっているから減らされることへの抵抗感も否めないでしょう。 長時間労働が美徳の時代はもう終わりです。この美徳にぶら下がっているのは中高年だけ。その過去の常

初給料!おめでとう!

昨日 4月25日 多くの企業の給料日。 新入社員の方たちにとっては 初給料!でしたね。 約1か月 まだまだ慣れない環境で大変でしょうが、 一生に1回しかない「新人時代」を思い切り 楽しんでほしいです! 私の新人時代・・ かれこれ・・・ウン十年前は、初給料は両親にプレゼント、というのが定番でした。今はどうかというと・・・変わらず1位は「親にプレゼント」だそうです。 なんだかほっこりします。人の価値観や社会は大きく変化して、生活形式もかなり変わった今でも 人の心は変わらないので

目的感を見つけると人は自律的になる

副業を奨励する企業はどんどん増えてきている、、、とはいえ、その多くは大企業かまだ新しいベンチャー企業。 まだまだ多くの企業には受け入れていないのが現状ですね。 その理由は 経営者 社長の反対があるから多いからでしょう。 多くの場合 社長の年齢は高齢者。昭和の時代 企業戦士として24時間戦えますか!と 人生のすべてを仕事に費やしてきた人たち。 そして 日本の古くからの考え方 「一度入社した会社には一生奉公すべし」という固定観念の中で 生きてきた人たちだから。 いまだに 副

新入社員研修が離職率に影響する理由

企業でメンタルヘルス教育をしていても、なかなか若手社員は早めに声を上げにくい状況が変わらなかったので、新入社員研修の中で 半日お時間をいただき、研修を実施。 研修内容は「働く義務と権利」 改めて社会人になったあかつきに手に入る「権利」を明確にし、それと共に自動発生する「義務」もきちんと認識してもらいつつ、これからの社会人人生の目的や 自分のなりたい姿を想像してもらうワークをふんだんに入れた研修としました。 特に「社会人としての義務」の中に 自分の健康を保持増進することは