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あなたがまだ健在なら今何をしてるだろう。

「Michael Jackson」

もしかして2009年以降に生まれた人の中には、
知らない人がいるのかな。

そう考えるとちょっと寂しいですね。

ぼくが彼のファンになったのは、中学2年生の時。

初めて観た”Beat it” のダンスがカッコ良すぎて、
たった5分で大ファンになりました。

部活が終わって学校から帰ってすぐに

何度も何度も”Beat it” のPVを見直して、
ぼくはダンスの練習をしてました。

おかげで今でもまだ踊れます。

本当に彼はカッコよかった。

きらきらしてて、キレがあって、
人に優しい。

「そんな彼が何を歌っているのか。」

「歌詞がどんな意味なのか。」

それも知りたくて
英語がどんどん楽しくなりました。

そんなぼくは、そんな彼に憧れて、
ぼくは彼の為に働きたい。

そう思うようになっていました。

この先に待つ残酷な未来も知らずに。

ぼくは、「彼の為に働く。」を志望理由にして、
外国語学科のある高校を受験、合格しました。

「さてこれから頑張ろう。
頑張って英語を勉強して、マイケルの為に働こう。」

そして、2009年6月26日(日本時間)

今でもあの朝のことを鮮明に覚えています。

通学するには、朝7:30に家を出れば
学校の始業チャイムには間に合います。

だからいつも7時に起きてました。

ただ、母はお弁当を作る為、いつも6時に起きて、
6時半にはテレビをつけるのです。

でも、その日は違っていました。

「元気!起きて!マイケルが!」

明らかにいつもと違う声のトーンで、
いつもよりも早い時間に起こしてきたのです。

「ニュース見て!マイケルが亡くなったって!」

は?普通に聞き間違いだと思いました。

まだ寝ぼけているんだと。

起き上がりテレビを見ると、救急車がいて、ストレッチャーが病院に運ばれる映像が流れ、

そして、テロップには

「速報マイケル・ジャクソン死去」

と書いてありました。

でも、まだ寝ぼけていたのか、普通に顔を洗いに行き、歯を磨いて、もう一度テレビを見ました。

今度は何度もチャンネルを別のものに変えて。

でも、そこに書いてあるのは、

マイケル・ジャクソンが死んだ。

それだけでした。

でも、なぜか。

いつも通りに朝ごはんを食べて、いつも通りの時間に家を出て、電車に乗ったのを覚えています。

それ以降、電車の中、学校、部活もやりました。

でも、考えていたことは、

「マイケルが、、、いや、そんなわけないよ。」
「また、I love you って言いながら戻ってくる。」

それだけでした。

単純に受け入れることができませんでした。
単純に考えたくありませんでした。

彼の為に働く。そのために英語を勉強する。
だからこの高校。

と決めて入学したのが4月なのに、
その2ヶ月後には、彼がいなくなる。

そんなこと考えられませんでした。

初めて持った「夢」は2年と続きませんでした。

本当にあの時の衝撃は忘れられません。

1度も生で見ることなく、ライブに行くこともなく
目標の人はいなくなりました。

でも、彼が作ってきた音楽、詩、コミュニティ
世界への想い、地球への想いは、
ファンにも残り、ぼくにも残っています。

ぼくが彼から教わったものは沢山あります。

意思、信念、想い、考え、強さ

今、もしも彼が生きていたら、
この状況で何をするんだろう。

どんな言葉を使うんだろう。

今もそれを思いながら、ぼくができることを探しています。

ありがとう。Michael.

山形元気

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