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それでも吸いますか?

タバコって最近かなり煙たがれてますよね
煙だけに

昔は昭和の時代などはタバコを吸っていることがかっこいいとされていたり、電車や飛行機、喫茶店でタバコを吸えるのが当たり前だったと

でも今では居酒屋でさえ分煙になっていたり、喫煙所自体がなくなっている場所もありますよね

それだけタバコが健康被害がすごいってことなんですよね

実際僕も病院で働いている時はタバコを吸っていました
タバコを吸いながら、患者さんに禁煙を指導していました笑

全くもって説得力がありませんでしたが、その分吸っている人の気持ちがとてもわかるなぁと
でもそんな自分もやめることができたので、きっと辞めたいと思っている人は辞められると思いますし
家族がやめてほしいと思っているのであれば力をお貸しすることはできると思うので

そんなタバコについて、肺の病気について今日は少し話していこうと思います


タバコが引き起こす病気

さて
みなさんはタバコが引き起こす病気のことは知ってますか?

そう
COPDです
慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる病気です

なんじゃそりゃ
って方はもう少し噛み砕いてお話しますね

要するに
肺や気管が狭くなったり、空気を取り込むことができなくなってくる病気です
そして、気管が慢性的に(じわじわとずっと)炎症を起こしている状態のことを言います

なので
咳も出れば、痰も出て、そしてひどいと軽い動作で簡単に息切れを起こすことがあります

これがCOPDと呼ばれる病気です

みなさんの周りにもなんかずっと咳している人や痰がよく絡んでいるおっちゃんいませんか?
その方はCOPDの可能性がとても高いです


咳とか痰って普通の人でも出るよね?

いや咳も痰も普通は出ないんです

前回の誤嚥性肺炎の時にお話しましたが、基本的に咳や痰っていうのは遺物が気管や肺に入らないと出ないんです

なので日頃咳をしていたり、痰が出ていると言うのは気管や肺に異物が入って炎症を起こしていると言うことなんですね

そりゃそうですよね
煙を気管とか肺に入れているわけですから、線香とか花火とか焚き火とかの煙を吸ったらむせるじゃないですか
タバコはそれと全く一緒のことを自分で引き起こしているんです

なので咳とか痰が常日頃から出ている人は要注意です
COPDに片足突っ込んでいる可能性があるので禁煙をするか、それでも吸い続けてCOPDとして薬を飲み続けるか吸入薬をタバコと一緒に吸い続けるかの選択を迫られる時がいつかくるでしょう


慢性気管支炎

なんとなく咳とか痰が出る病気というのはわかったけど実際肺とか気管がどうなっちゃうのがCOPDなのか
少しだけお話をしようと思います

COPDは、慢性気管支炎と肺気腫と呼ばれていたものです
この二つを合わせた名前なんです

慢性気管支炎というのは、簡単にいうと喘息みたいなものです
気管が炎症を起こして、それにより気管の通り道が狭くなって呼吸が苦しくなったり、炎症で傷ついた粘膜を潤わそうと痰が出たり、それに違和感を感じて咳が出るみたいな感じです、そしてまた苦しくなったり

身体にとって炎症というのはとてもストレスがかかることなんです

炎症はサイトカインと言う物質なんですが、それは血中の糖を増やしたり、活性酸素を作り出したりして身体をどんどん老けさせます

なのでタバコ吸っている人ってなんか渋い人が多くないですか?
しわがあって、なんか老けている人がタバコ吸っているイメージがあると思うんですが
それが原因ってこともあります

渋くなるって言うとなんかかっこよく聞こえますが、身体の中も渋くなるので、早死にします
しかも苦しむ感じで笑


肺気腫

そんな身体の中が渋くなる話をしましたが
肺も渋くなりますもちろんですが

元々肺は一つの袋でできた臓器ではなく、無数の小さいブドウのような感じで小さい袋の集合体なんです
その小さい袋を肺胞と呼びます

その肺胞が渋くなるとどうなるか
元々はぎちぎちに細胞同士が詰まっているんですが、タバコの影響でスッカスカになってしまうんです

骨粗相症ってありますよね
あの骨がスカスカになるやつ
あんな感じで肺もスカスカになって、空気が入っても酸素を取り込むことができなくなってしまうんです

しかも困ったことに炎症とは異なり、一度壊れてスカスカになった肺胞たちは元に戻ることができない
薬を使ったとしてももう手遅れなんですね

なので息切れを起こしてしまった場合、それなりに症状が進行しておりますので
COPDで日常生活で生活に支障がある方は酸素ボンベをずっと携帯する必要があるんです

それをHOT(ホット)と呼んでいて、地球にある空気上の酸素濃度では生きることができないと言う状態です

なので早くからタバコをやめて、さっさと美味しい空気を吸っている方がいいんですね


タバコの何が悪いのか

これをみているタバコ愛好家の人からすると、そんな脅し屁でもないぜ
タバコはストレス緩和に大きく関係しているんだ!

と言いたい気持ちはわかります
僕もその1人だったので

でもタバコをストレス緩和として考えている人は、もう一度しっかり考えたほうがいいです
タバコに含まれるニコチンは依存性が麻薬と同じくらい、物によってはそれ以上に依存性が高いって言われています

と言うのも、ニコチンを身体に取り入れることによって、快楽ホルモンが分泌されて、その快楽ホルモンがなくなることでまた快楽ホルモンを早く出すことができるニコチンが欲しくなる
=それがストレスとなっている
と言うことに気付けるかどうかだと思います

そしてそれ以外にストレスがかかっているのだとすれば、そのストレスは違う方法で解決しなくては、ストレスで心を病み、タバコで身体をぶっ壊してたら
幸せな人生送れるわけないじゃないですか笑

このCOPDは全てニコチンとタールによって引き起こされている病気です

電子タバコでも、紙タバコでもニコチンが入ればそれは有害です
そしてタバコをやめるには電子タバコで徐々にやめていくと言う方法は基本的にうまくいきません
人によると思いますが

でもやめるのであれば、スパッとやめてしまうのが得策です

一緒に頑張りましょう!

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