髪型ラプソディー
今夜は調子が良いらしい。
寝る前にもう一個言いたいこと言って寝よ。
髪を切りました。
正確には整えました。
ジェンダーレスにな感じに!!!
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anoneというサイトで診断したところ、私はXジェンダーらしい。
(ジェンダーは不安定なものらしいので、参考までに)
ちなみに私は、男:女=7:3くらいだと自負している。
https://anone.me
URLの貼り付け上手くいかない……
気になる方は手動でドーゾ
あなたの心とか性愛対象とか診断できるヨ!
ちっちゃな頃から優等生
気づいたら大人になっていた私は、高校時代も当たり前のように短髪で過ごしていた。
田舎だったために校則が厳しく、先生達も厳しかったので特に疑問を抱かなかったけど、心のどこかで髪を長くしたいと思っていたのを覚えている。
(前髪は眉毛にかからないように、襟足は襟にかからないように、という硬派な学校じゃった)
大学時代も正解を取り続けようとした私が自分の声に耳を傾ける事はなく、ただただ社会の正解を取り続けていた。
ツーブロックで前髪を上げれば、男性としては爽やかかつ好印象なので正解です!
そうやって来た結果、レールから脱線するまで、とにかく短髪ツーブロックなのであった。
だが、今は違う。
我の先にはレールが無い。
これをしていれば正解で幸せだ、という幻想も消えた。
ならば迷うことはない!
ただひたすら自分の道を追い求めるのだ!!
……なんて事は思っておらず、ただただ女性的髪型に憧れていたから、ジェンダーレス風にしたかったのだ。
(男性の自分と女性の自分が話し合った結果、ワックスをつければ男でもイケるショートくらいの髪型に決定した)
ここで一つ問題が立ちはだかった。
自尊心の低い私は面と向かって
「ジェンダーレス風にしてください!」
とは言えなかったのだ!!
(以前、文章で伝えたらガン無視されました。顔が思いっきり男っぽいからね、しょうがないネ)
言える人は簡単に言えるかもしれないが、自尊心の低い私は
「この男キモ。何女に憧れてるんだよ」
とか思われるのではないかとビクビクしているのであった。
だが、最近は先人達のおかげでLGBTs?フレンドリーだ。
美容室を検索する時に「LGBT」と入れれば、フレンドリーなお店がヒットするに違いない!!
……という私の夢は儚く散りました。
どういうことなのホット○ッパー?
何で検索項目に入れてないの?
どうなってるのリク○ート?
……というのはお門違いだ。
何故なら、マイノリティだから!!
マジョリティ向けのサービスにズカズカと踏み込んで行って、領地を主張するのは僕の信条じゃない。
需要や要望がさほど無いから実装していないのだろう。
それが自然の摂理、世界の約束なのだ。
だけど、いつかは実装して欲しいなぁ。
ということで、諦めの極地に達した私は、普通に「メンズ歓迎のお店」で検索をするのであった。
当日、予約したお店に行くと、女性の美容師さんが出迎えてくれた。
「今日はどうしますか?」
という問いに対し、
「……長さは同じくらいで、すいてください」
と伝えた。
そうすると、美容師さんはメンズカタログを持ってきて
「お客様の髪の長さで行くと……このくらいで良いですか?」
と言った。
「……それくらいで……大丈夫です」
……違う。
僕はそんなイケイケツーブロックにしたい訳ではない。
確かにカッコいいが、そうなりたい訳じゃない。
本当は、男の僕も女の僕も納得できる中間ライン。
まさしく「ジェンダーレス」だ。
「あっ……あの…………!」
「?」
「じょっ……女性的な髪型にも……
……あっ……憧れてて…………。」
…………世界一キモかった自信がある
中々ガタイの良い男が、そんな事を言っていたのだから。
だが、返事は思いの外優しかった。
「あ、そうなんですね〜!最近は男の髪型とか女の髪型とか関係無くなってますもんね〜!私のお客様にも〜……」
その後の話は覚えていない。
覚えているのは、引かれずにオーダーが通じた嬉しさと、大量に湧いた汗くらいだ。
いつかの告白の時と同じくらい緊張していたヨ。
かくして、限界太郎は鏡を見る度に嬉しくなる髪型を手に入れたのだった。
今までが男の髪型にするためにスキ過ぎてしまっていたらしく、本当ならもっと長くできるらしい。
今後、伸びてきたら理想に近づけていきましょう、とのこと。
美容院に行くのが楽しみなのは人生で初めてだ。
可愛い髪型を似合わせるためにも、もっと痩せねばなるまいな!
明日から節約とダイエットを頑張ることにしよう!!
最後に、同じようにジェンダーレスな髪型にしたいと思っている人のために、この言葉を遺して締めくくろう。
ジェンダーレスにしたい時は
「重めで」
と言おう!
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