あの頃のサッカー少年の僕へ
今日約1年ぶりにサッカーをした。
僕は小学校からずっとサッカーをやっているが、ここまでサッカーを長い間やらなかったのは初めてだ。
今は地元の社会人チームでサッカーをやっているが、去年の台風やコロナの影響があり、やっと今月からリーグ戦が再開した。
そのせいで約1年間サッカーをやらなかったワケで。
久しぶりにやるとやっぱ楽しいね。
楽しすぎて一生出来る。体は全くついていかないけど。
子供の頃から、サッカーしかやってこなかった僕は、
大学生の途中までサッカーにしか興味がなかった。
大学サッカー部は試験に落ちて入部出来なかったけど(あっぱれ)、2年生の時にはサッカーが好きすぎて個人でスペインにサッカー留学しちゃうくらいのめり込んでた。
「プロサッカー選手になる」ことがずっと夢で、大学生の頃もずっと夢は変わらなかった。
だから今自分が1年間もサッカーをやらないなんて過去の自分が知ったらめっちゃ驚いていると思う。
僕はサッカーをやっていたから、当然周りにはサッカーをやってる人しかいなくて、親戚の兄ちゃんや年上の先輩もみんなサッカーをやっていた。
でもみんながみんな、途中でサッカーを諦めていく。プロサッカー選手になるのが夢だった人も。
年上の人や、親戚の兄ちゃんがサッカーをやめていくのを学生の頃の僕は
「なんで夢諦めんねん。ダサいな」と心の中では思っていた。
しかしながら、歳を重ねる度に、みんながサッカーを諦めてった歳になるにつれ、分かっていったことがある。
みんな、サッカーよりやりたいことや、大事なものができるんだ。
もちろん、サッカー選手を目指してたけど「俺には無理だ!」と諦める人も多いだろう。
だけど、歳を重ねるごとに、視野が広くなる。そしてたくさんのことを知っていく。
サッカー以外の景色を見るようになる。すると、夢も変わっていく。
「幸せな家庭を築きたい」人もいれば「起業してお金を稼ぎたい」人もいる。
あのときダサいと思っていた人達は、僕より色々な世界を知ったんだ。と今ならわかる。
自分も、大学3年の時に一旦サッカーから身を引いた。サッカーよりも、夢中になるものを見つけたからだ。
大人になるとは、みるものが変わっていく、ということなものかもしれない。
そして今も皆が一旦サッカーに区切りをつけても、
社会人サッカーや草サッカーを続ける理由は「あの時に戻れる」からなのかもしれない。
ボールだけをみて、夢中になって走っていた、あの時に。