指標系Youtuber、配信者たち~ひろゆきさんやDaiGoさんについて思うこと~
ここ最近になって、(と思っているのは筆者だけかもしれないが)人気を博したのが、西村博之さんやDaiGoさんといった、視聴者の悩みや質問に答えていくことを主とするスタイルのユーチューバーである。筆者は、彼らのことを、(勝手に)指標系ユーチューバーと呼んでいる。
炎上系、成金系といった形容詞とともに、指標系という形容詞がつくユーチューバーや配信者は、現在増加傾向にある。前にあげた2名のほかにも、元サッカー日本代表 本田圭介さん、陸上競技選手兼タレント 武井壮さんなども同様のスタイルで放送を行っている。
彼らに共通する点は、一定程度の社会的名声が存在し、なおかつ彼らの人生経験や知識を駆使して、視聴者の悩みや質問に答えていくという点であり、まさしく指標=物事を判断したり、評価したりするための目印となるものであるから、彼らのことを指標系ユーチューバーと呼んでいるのだ。
なぜ、こういった指標系ユーチューバーがトレンドとなっているのだろうか?視聴者的視点から、個人的見解を述べていきたい。
まず、はじめにコロナウイルスの感染拡大によって、この先の将来に”漠然とした不安”を感じる人間が増えたのが、原因と言えるであろう。その不安は、漠然としすぎて、指標系ユーチューバーへの質問という形で現れることは頻繁にはないが、他の視聴者がする質問とそれに対する返答を聞くことによって、漠然とした不安を少しでも解消しようという視聴者が増えたということである。
特に、西村博之さんの配信では、視聴者の人生相談的な質問も多く見受けられる中で、その質問に対する返答は、即座に行われているにも関わらず、的を射ていると評価されることが多い。
次に、指標系youtuber独特の話の面白さに注目する人が増えたからであろう。彼らは少なくとも、一般的な人間と少し異なる人生を歩み、なおかつ成功を収めているため、話の引き出しや知識が多いのである。そのため、一般人からすれば、独特な理論を展開する場合もあるため、面白いと言うことが出来るのだ。
しかし、配信内でのDaiGoさんの、生活困窮者に対する発言が炎上したように、彼らの独特の理論に、一般人が必ずしも賛同するかと言えば、そうではないのである。
もちろん、彼らの言った事に完全に賛同する義務など視聴者にはなく、彼らの言った通りにやっても、必ずしも成功するなどという保障もない。西村博之さんが、放送内でもたびたび発言しているが、我々は立ち止まって、自分で考える必要があるのだ。”自分で考えることもせず、彼らの発言を鵜飲みにしてしまう”、そんなことをしてしまえば、彼らは”指標”ではなく、ただの”教祖”となり果ててしまうのだ。
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