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耕不尽~はたらくということ~:介護と仕事

先日、前々職で一緒だった先輩の会社を訪ねました。この先輩とは年に数回ゴルフをするなど退職後も関係が続いています。独身ですが2世帯住宅を建てられご両親と暮らしています。お酒とタバコが大好きで曲がったことが大嫌いという感じで、私が新入社員の頃はいかつく怖い存在でした。後輩に対して厳しかったですが、それ以上に自分に厳しい方でした。

訪問の調整をメールでやり取りするうちに今年15日の有給休暇を取得したと知りました。年齢を重ねても気力もスタミナもありバリバリ働く象徴のような先輩でしたので大変驚きました。お聞きするとご両親の介護のためで、お父様が要介護2、お母様が要介護1に加え、今年は骨折や病気が重なり本当に大変とのことでした。ご両親の意向もあり介護ヘルパーなどの外部支援は受けずお一人で対応されているようです。お会いした時には大変お疲れの様子で、「周りに助けてもらいながら・・」と力なく話す姿を見るといたたまれない気持ちになりました。

知識として介護と仕事の両立が大変なことは理解していましたが、長きにわたってその人となりを知りながら両立のために変わらざるを得なくなった先輩の姿を目の当たりにすると知識とは違った重みの理解がありました。私自身も実家の両親が心配になる時期に来ているので尚更なのかも知れません。

私は昨年コンサルティングで起業し企業と人の支援を始めました。カウンセリングにおいて『ロジャーズの理論』ではクライアントが変化を起こす条件として『受容』『共感』『一致』が示されています。支援者の悩みや困難がより深く理解できるよう知識と共に経験やコミュニケーションを積み重ねていきたいと思います。

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